ウパメカノだけじゃない バイエルンで期待したい“19歳”DFの急成長

2021-22シーズンのブレイクに期待がかかるクアッシ photo/Getty Images

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新シーズンで守備陣の柱となる可能性

2021年夏、ユリアン・ナーゲルスマン新監督を迎えて新たなシーズンに臨むこととなったバイエルン・ミュンヘン。そのなかで、ひとつ注目したいのがセンターバックだ。昨季限りでジェローム・ボアテングとダビド・アラバが両名ともに退団し、今季はまったく新しい組み合わせを余儀なくされることとなる同ポジション。いったい、そういった状況で欧州屈指の若手指揮官は誰にCBを任せてくるのか。

当初、最有力の候補となっていたのはニクラス・ズーレとダヨ・ウパメカノのコンビ。しかし、現在ズーレは背中に問題を抱えている模様で、開幕のボルシアMG戦への出場は微妙な状況になっていると独『Bild』が伝えている。加えて、同選手にはいまだに他クラブへの移籍の噂が浮上している状況。先行きは不透明だ。

そんななかで、2021-22シーズンにウパメカノの相方としてその地位を確立するのはもう一人の若きCBかもしれない。その人物とは、19歳のDFタンギー・クアッシだ。
昨季こそ強力なライバルの存在や自身の怪我でリーグ戦6試合の出場にとどまったクアッシだが、そのポテンシャルの高さはかねてより各方面から評価されている。その才能の大きさは、昨季ブンデス第31節のマインツ戦でも見て取れた。この試合に途中出場した同選手は、プレイした45分間で両軍中トップとなる6回もの空中戦勝利数を記録。データサイト『WhoScored.com』によると、その勝率も100%だったというのだから驚きだ。

こうした部分を見てみても、クアッシの実力はすでにブンデスでも十分に通用するレベルにあると言っていいか。ズーレが出遅れることとなれば、その間に彼がレギュラーポジションを勝ち取ってしまう可能性も十分にあるはずだ。懸念材料は怪我がちなコンディション面だが、それを克服することができれば新たな“バイエルンの番人”としての地位を確立できる能力は備えている。

今季のブレイクが楽しみなバイエルンの新世代CB。新たな時代を迎えるドイツの絶対王者において、クアッシの活躍には注目したい。

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