32試合でようやく初得点のFWも 伸び悩む“新・黄金世代”2人の点取り屋

ソランケも影薄く photo/Getty Images

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イングランド代表に入れないのか

現在のイングランド代表には優秀な若手が多く揃っており、彼らは新・黄金世代とも呼ばれる。

フィル・フォーデンやメイソン・マウントなど今夏のEURO2020でも若い選手たちの働きは大きかったが、不満があるとするならセンターフォワードだ。

例えばチェルシーのアカデミー出身者のFWドミニク・ソランケを覚えているだろうか。
イングランドの若手が注目されるようになったのはアンダー世代で輝かしい成績を残したからで、現在23歳のソランケは2014年のU-17欧州選手権、2017年のU-20ワールドカップを制している。

しかもU-17選手権では得点王、U-20ワールドカップでは大会MVPに輝いており、本来はソランケもA代表で活躍するはずだった。

ところが、ソランケはまだプレミアリーグで十分な成績を残していない。現在は2部のボーンマスでプレイしており、昨季はリーグ戦15得点と結果を出した。今は2部でネットを揺らし続け、プレミア挑戦のタイミングを探るしかない。

ブリュースターもアンダー世代では有名だった photo/Getty Images

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彼らがプレミアで輝く時はくるか

さらにもう1人。リヴァプールのアカデミー出身者である21歳のFWリアン・ブリュースターも物足りない。

ブリュースターも黄金世代を引っ張ってきた1人で、2017年のU-17ワールドカップを制覇。自身も大会得点王に輝いた。

しかし、ソランケ同様ブリュースターもプレミアリーグでの実績が乏しい。結局リヴァプールでは出番を得られず、昨夏にシェフィールド・ユナイテッドへ完全移籍。

当初はかなり期待されていたが、昨季はプレミアリーグ27試合でまさかの0ゴール。今月10日に行われたカーライル・ユナイテッドとのリーグ杯1回戦でようやく移籍後初得点を決めたが、何と初得点まで32試合もかかってしまった。

2人とも世代を代表するストライカーだったが、現状ではA代表から声がかからないだろう。ハリー・ケインを脅かすレベルの活躍を求めたかったところだが、今後の奮起に期待したい。

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