21番を背負う男に覚醒の兆し アグエロの穴を埋めるのはジェズスではなく……

トーレスの開幕先発は濃厚か photo/Getty Images

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熾烈なポジション争いを制すことができるか

アストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得したマンチェスター・シティ。先日行われたレスター・シティ戦で既にデビューしており、イングランド代表をするチャンスメイカーがマンCの一員となった。フィル・フォーデン、ケビン・デ・ブライネといった既存戦力は怪我やコンディション不良からプレミア開幕戦を欠場するとの報道もあり、シーズン序盤はグリーリッシュに頼る機会が増えそうだ。

少し心配ごとの多い前線だが、未だにセルヒオ・アグエロの穴は埋まっていない。移籍市場に精通しているファブリシオ・ロマーノ氏によれば、マンCはまだハリー・ケインを諦めていないようだ。プレミア王者は新たに約195億円のオファーをしたと報じられているが、トッテナム側がどう出るかは分からない。

であれば、既存戦力に頼ることになるが、ガブリエウ・ジェズス、フェラン・トーレスではどちらがファーストチョイスとなるか。ここは先日のEURO2020でも活躍したトーレスに注目したい。

彼はもともと右サイドの選手であるが、昨季の終盤からポジションを中央に移し、ハットトリックを達成するなどストライカーとして頭角を現している。サイドではクロス精度の良い選手であったが、9番の位置ではそのキック精度が生きており、きわどいコースへのシュートが度々見られている。更に中央へ移ったことで、以前から指摘されていたオフザボールの動きも改善されており、今のところコンバートは成功のようだ。

また、コミュニティ・シールドではコパ・アメリカへの出場の影響か、ジェズスはベンチ外であり、そのことからも開幕戦のトッテナム戦でトーレスの先発が予想される。チーム自体も新しいビルドアップを試しており、試行錯誤しているが、ここでトーレスが大きな成長を見せれば、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラも楽になるだろう。

レジェンドであるダビド・シルバの背番号を受け継いだトーレス。彼とは違いフィニッシャーではあるが、その番号に恥じない活躍を見せられるか。

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