スリーライオンズを支えた黄金の中盤 ワールドクラスの彼らに続く存在は……

フィリップスとライスのダブルボランチの安定感はイングランド代表の強さを生み出している photo/Getty Images

安定感のあるダブルボランチだが

EURO2020では準優勝に終わったイングランド代表。指揮官であるガレス・サウスゲイトは負けない強いチームを作り、ワールドカップ・ロシア大会、前述した欧州選手権と国際大会では2大会連続で好成績を残している。2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会でもスリーライオンズの躍進が楽しみだ。

彼らの強みはやはり豊富なタレントたちだろう。若手の台頭もあって多くのポジションで熾烈なポジション争いが繰り広げられており、競争力も高い。更にプレミアリーグではクリスタル・パレスのマイケル・オリーズやマンチェスター・ユナイテッドのメイソン・グリーンウッドなど前述した国際大会では招集されなかったものの、実力のある若手がしのぎを削っている。

しかし、ボランチを見てみると少し層が薄いか。現状ではダブルボランチにリーズのカルヴィン・フィリップスとウェストハムのデクラン・ライスがいるが、彼らに続く存在が欲しい。リヴァプールのジョーダン・ヘンダーソンはいるものの指揮官の信頼をそこまで得られていないように見える。ボルシア・ドルトムントのジュード・ベリンガムはより攻撃的な選手であり、サウサンプトンのジェイムズ・ウォード・プラウズも豊富な運動力の持ち主だが、所属クラブでは守備で良さを見せられていない。輝くとすれば一つ前のポジションか。EUROでも分かった通り、イングランド代表でのフィリップス、ライスの2人への依存度は高く、短期決戦では疲労も心配される。

イングランドには現在、フィリップス、ライスに割って入れる選手はおらず、今季は今後ブレイクする中盤のプレイヤーに目を向けるのもありだろう。

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