開幕戦で守護神を務めたデ・ヘア ヘンダーソンとの間にある致命的な差とは

デ・ヘアも良い選手だが、この差は致命的か photo/Getty Images

指揮官はどちらを守護神に据えるのか

開幕戦からリーズ・ユナイテッド相手に5得点とゴールラッシュを見せたマンチェスター・ユナイテッド。12-13シーズン以来獲得できていないリーグタイトルに向けて、スタートダッシュは成功したようだ。

しかし、懸念点がないわけではない。一つは守護神問題だ。現状ではディーン・ヘンダーソンとダビド・デ・ヘアが争っている状況で、開幕戦はデ・ヘアがピッチに立った。これはヘンダーソンがコロナウイルスの後遺症とのことでベンチ外となっているためで、どちらかが頭一つ抜けたわけではない。

そんなデ・ヘアだが、リーズ戦ではルーク・アイリングのスーパーゴールで失点を喫するも、2セーブを記録し、勝利に貢献している。全体的なパフォーマンスを見てもまずまずだが、ひとつ気になるのは、ロングボールの処理だ。基本的にはボールを持って敵を押し込むことの多いマンUでは、後方にスペースが空くことが多い。リーズ戦でも敵陣でのボールロストからカウンターを受けた際にリーズはロングフィードを攻撃の選択肢として使ったが、デ・ヘアはそのルーズボールに対して反応できす、あわやピンチとなるといった場面が見られた。対応したハリー・マグワイアも俊敏な選手ではないため、デ・ヘアには飛び出してクリアといった対応をしなければならない。

ヘンダーソンはこういったルーズボールへの処理がスムーズだ。足元でボールを扱う技術については指摘されることも多いが、成長も見せており、純粋なスピード勝負に弱いマグワイアとすれば、カバーエリアの広いヘンダーソンの方がやりやすいだろう。

ヘンダーソンも間もなく復帰とのことで、スペイン代表GKとしては早めに自身のウィークポイントを改善しなければならない。

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