開幕戦から苦しいアルテタ・ガナーズ テコ入れしたはずの守備陣が……

悪い流れを断ち切れないアーセナル photo/Getty Images

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昇格組にまさかの敗戦

2季連続での8位フィニッシュと、ミケル・アルテタ監督就任以降、悪い流れが続いているアーセナル。今夏もその成績を変えるべく、ベン・ホワイト、ヌーノ・タヴァレス、アルベール・サンビ・ロコンガを補強。2列目の補強としてマルティン・ウーデゴーの買戻しを検討しており、更なる戦力アップが見込まれている。

そんな中で行われたブレントフォードとの開幕戦。主力2名が欠場となるアクシデントに見舞われ、その影響からか前線での攻撃が機能する場面が少なく、0-2の敗戦となった。終盤追い上げを見せたが、ブレントフォードの守護神ダビド・ラジャが守るゴールをこじ開けることは出来なかった。

このゲームで特に感じられたのは後方の人材不足か。左サイドバックのキーラン・ティアニーは自身の持つ攻撃力を武器に左サイドから何度も効果的なクロスを供給していた。しかし、彼ら以外の選手は少し残念な出来に終わった。

後方からの組み立てではブレントフォードのハイプレスに屈し、前線にロングボールを送るので精一杯だった。前線にはアレクサンドル・ラカゼットやピエール・エメリク・オバメヤンといったターゲットになれる選手はコンディション不良からベンチ外となっており、前でボールを拾えず、守備が苦しくなっていた。

その守備でも堅守は見せられず、特に空中戦は苦しかった。ブレントフォードのストライカーであるイヴァン・トニーには空中戦で勝てず、自由にさせてしまった。2失点目の場面でも左サイドのロングスローからニアでトニーが囮となり、クリスティアン・ノアゴーにダメ押しとなる失点を喫している。パブロ・マリは空中戦の競り合いでミスを犯しており、さらにホワイトは空中戦が得意ではない。負傷で離脱中のガブリエウ・マガリャンイスが復帰するまでは厳しいのかもしれない。

このように後方が苦しいアーセナル。組み立てに関してはホワイトに任せられるが、跳ね返す力はマガリャンイス頼みのところが大きい。次節はチェルシー戦となっており、連敗は避けたいところだ。

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