今の最終ラインは“日本代表史上最強”なのか 吉田、酒井ら来年のW杯は特別だ

日本の最終ラインを統率する吉田 photo/Getty Images

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経験、実力ともに歴代の最終ラインを上回る

1998年のフランス大会より日本代表はワールドカップ出場を継続してきたが、来年のカタール大会にかかる期待は大きい。

中でも大きいのは守備陣のタレントだ。現時点での構成を考えるならば、サイドバックは右に酒井宏樹、左に長友佑都、センターバックは吉田麻也と冨安健洋が組むことになるだろう。

歴代のワールドカップを戦ってきた最終ラインと比較すると、この4バックは歴代最強ではないだろうか。
田中マルクス闘莉王、中澤佑二、長友、駒野友一で構成された2010年の南アフリカ大会も守備は強固だったが、今のメンバーには当時を超える経験値がある。

全員に欧州5大リーグでプレイした経験があり、冨安に至っては今夏に上位クラブへ移籍する可能性まである。

酒井宏樹も長く欧州で活躍 photo/Getty Images

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カタール大会ではベスト16の壁を破りたい

日本人センターバックとしての可能性を広げてくれた吉田、サイドバックとして欧州カップ戦までこなした酒井、長友の経験値は特別で、10年ほど前は日本人DFがこれほど欧州で活躍するとは予想できなかった。

その集大成が来年のカタール大会であり、年齢的には吉田、酒井、長友は来年が最後のワールドカップになってしまう可能性もある。しかも現時点では目立った後継者が見つかっていない。

酒井や長友ほど海外で活躍できるサイドバックは見当たらず、吉田の穴埋めも簡単ではないだろう。冨安はいるが、頼れる相棒を探さなければならない。吉田の場合はリーダーシップにも優れており、チーム全体に与える影響が大きい。あのようなリーダーを見つけるのは簡単ではないだろう。

このことから、カタール大会の最終ラインは日本サッカー界にとって特別な構成になる可能性が高い。日本サッカー界は成長を続けているものの、2026年大会ではカタール大会ほど優秀な最終ラインは揃えられないかもしれない。

内田篤人が引退してしまったのは残念だが、吉田、酒井、長友を合わせた彼らの世代は日本サッカー界の最終ラインを大きく変えてくれた。集大成となるカタール大会では初のベスト8以上を目指したいところだが、日本史上最強クラスの最終ラインはどこまでいけるか。

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