[ぺこぱシュウペイ]五輪でフロンターレ戦士が躍動 気迫十分の三笘選手の目が日の丸に

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! #18

ぺこぱシュウペイのフロンターレで決定的ーー!! #18

ドリブルで抜け出してシュートを放つ三笘選手。彼の意地を見ました photo/Getty Images

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 約3カ月前、日本サッカー協会がU-24の練習をYouTubeで配信していたのですが、そのころはまだ三笘選手、旗手選手、アオ選手(田中碧)、さらには元フロンターレの選手たちで固まっていました。キャンプがはじまり、強化試合、練習を重ねるなかで各選手が徐々にチームへ馴染んでいきました。いざ五輪が開幕すると、「代表なんだ! チームを勝たせるんだ!」という強い自覚が3選手から伝わってきました。

 アオ選手は攻守両面でチームの鍵を握るボランチでプレイしましたが、その存在をひと際大きく感じました。フロンターレでの動きをみていても自信を持っているなと思っていましたが、遠藤選手との連携がよくチームの中心になっていました。完全にひとつ上のステージに進んだな。そんな印象があります。

 これはみんな同じで、旗手選手もサイドバック、サイドハーフでフル稼働しました。森保監督からの信頼が厚く、大事な場面で起用されていました。サイドから中央に切れ込んでシュートするなど、フロンターレでやっているカタチもみることができました。メキシコとの3位決定戦の前には「メダルを取らないと一生後悔する」と語っていました。五輪にかける気持ち、このチームでメダルを取るんだという気持ちが伝わってきてグっときました。
 三笘選手には大会前に「頑張ってね」というメッセージを送り、「ありがとうございます。頑張ります」という返信をもらっていました。ケガがあってコンディションがぎりぎりの状態だったと思いますが、最後のメキシコ戦で短い出場時間のなか、三笘選手らしいプレイでゴールを奪ってみせました。大会が終わったあとには、感謝の気持ちも込めて「お疲れさま」というメッセージを送りました。

 もっとプレイする姿をみたかった方も多いと思います。ただ、大会のどこで、誰が起用されるかはチーム事情によるものが大きく、勝つためにはいろいろな選択があります。メキシコ戦に出てきた三笘選手は「オレがやってやる」という気迫に溢れていて、シュートを外したときにすごく悔しがっていました。試合の流れ、空気を変えようという意欲が表情にも表れていました。それこそ、目が日の丸になっていて、ちょっと感動しているときにゴールを決めてくれました。応援していて本当によかったです。

 おそらく一生に一度だろう自国開催での五輪を戦った経験は、3選手にとって大きな財産になったと思います。旗手選手が戻ったフロンターレがこれからどう変化するか、とても楽しみです。そして、アオ選手、三笘選手、新しいチームでも自信を持ってプレイしてください!

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD260号、8月15日配信の記事より転載

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