前半支配した徳島がまさかの超劣勢に 古巣対戦の浦和指揮官が見せた後半の打開策とは

後半にフォーメーション変更を行ったリカルド・ロドリゲス監督 photo/Getty Images

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前半は猛攻を耐え続ける展開に

浦和レッズは徳島ヴォルティスと対戦。1-0と勝利して公式戦3連勝を飾った。前半は前からのプレッシングがはまらず徳島にボールを支配され続けた浦和だったが、後半に大きく修正することで、先制点を奪うことに成功した。

前半はキャスパー・ユンカーを1トップにトップ下に関根貴大、両サイドハーフには田中達也と汰木康也を配置。しかしユンカーが孤立してしまい相手のCBと最終ラインへ下りた岩尾憲へのプレッシングをかけることができず。そのため徳島は簡単に中盤へパスを出すことができ、余裕をもって攻撃を展開することができた。

するとリカルド・ロドリゲス監督は、田中に替えて江坂任を投入。江坂をトップ下に配置し、もともとトップ下にいた関根は右ウィングとなり、ユンカー、汰木とともに3トップに変更する。前線が3枚になったことで、積極的に相手の最終ラインへプレスをかけることができ、自分たちの流れへと持っていくことに成功。攻撃でも江坂と汰木からチャンスを作って、関根がゴールネットを揺らすなどリカルド・ロドリゲス監督の采配が的中した。

古巣対戦となったリカルド・ロドリゲス監督。相手選手の特徴もよく知る中での采配となったが、読み通りの結果となったのではないか。徳島時代も多彩なフォーメーションでチームをJ1昇格へと導いた指揮官は、凱旋試合で敵として当時の名将ぶりを見せつけることとなった。

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