再燃するアーセナルの“アルテタ解任論” 窮地に追い込まれた青年監督の未来は

チェルシーにも敗れたことで、アルテタはファンの信頼を失いつつある photo/Getty Images

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チェルシー戦も完敗

就任当初は大きな期待をもってクラブに迎えられたものの、就任3シーズン目を迎えた若き指揮官はもう限界なのか。2021-22シーズンは開幕したばかりだが、アーセナルのミケル・アルテタ監督が早くも窮地に立たされている。

先日のプレミアリーグ開幕戦で昇格組のブレントフォードに0-2で敗れ、続く現地時間22日開催の第2節チェルシー戦にも同じく0-2で敗れてしまったアーセナル。今季は名門の看板に恥じぬ強さを取り戻すためにも重要なシーズンと意気込んでいたはずだが、そのスタートは最悪なものとなってしまった。

そんな状況において、各方面から批判が集中していのがアルテタ監督だ。チームに何人か離脱者が出ているなかでベストメンバーを組めなかったことは考慮されるべきだろうが、それでもチェルシー戦におけるアーセナルの出来は芳しくなかった。後半から多少の修正は入ったものの、この試合では多くの時間で相手に主導権を奪われる形に。前線から積極的にプレスを敢行しようという意図は見えたものの、その強度はさほど高くなく、チェルシー相手にはほとんど機能していなかった印象も強い。選手個々のクオリティでどうしようもなかった部分もあるが、トーマス・トゥヘル監督との“戦術合戦”でもアルテタ監督は後手に回ることとなってしまった。まさに完敗と言っていいだろう。
そうしたなか、このショッキングな敗戦を受けて現地では“アルテタ解任論”が再燃中。英『DAILY STAR』によると、SNS上では「ミケルはもう限界」、「期待していたが、さすがにもう我慢できない」、「ペップはアルテタに戦術の授業をしていなかったみたいだ」といったファンの投稿が急増しているという。

たしかに、今後もこの調子が続くようであればアーセナルは近いうちに決断を下さなければならないだろう。いくら未来を見据えての指揮官招聘だったとはいえ、アルテタはもう3シーズン目。今季はある程度結果を出さなければならないシーズンという位置付けのはずだ。加えて、チェルシー戦における負け方の印象も悪い。これ以上深みにハマらないためにも、早期の解任という決断は必要になってくるかもしれない。

当初は数多くのファンが指揮官就任を喜んだはずのアルテタだが、今はまさに崖っぷち。はたして、青年監督はここから悩める名門を上昇気流に乗せることができるのか。華麗な復活には期待したいところだが、タイムリミットは近い。

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