迫力増しているウルブズの攻撃陣 開幕から2連敗も今季はプレミアを沸かす存在となるか

ウルブズを率いるラージ新監督は面白いサッカーを展開している photo/Getty Images

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ヒメネスの復帰は大きい

長くチームを率いたヌーノ・エスピリト・サントが退任し、新監督にブルーノ・ラージを招聘したウルブズ。ここまでの移籍市場の動きは控えめだが、新守護神であるジョゼ・サーを迎えるなど、確実に戦力アップを見せている。

そんなウルブズだが、開幕からレスター・シティ、トッテナムといった強敵と対戦しており、2連敗を喫してしまった。出鼻をくじかれる形となったが、内容は伴っていた。

レスター戦ではジェイミー・バーディのゴールに沈むも、17本のシュートを放ち、相手ゴールを脅かした。決定力に差が出たが、ミドルサードでの主導権争いは負けておらず、惜しい敗戦となった。スパーズ戦も同様に先にゴールを奪われ、追い付くことが出来ていない。が、シュート数は25本と攻めに攻めた試合であった。相変わらず決定力に泣いたが、そう悲観することもない。

後方からの組み立ては昨季同様、ルべン・ネベス、ジョアン・モウティーニョが機能しており、サイドチェンジを織り交ぜた配球は健在。また、最前線のラウール・ヒメネスの復帰が大きく、空中戦やポストプレイなど、昨季チームに足りなかったフィジカル面での強さを見せている。以前から指摘されているフィニッシュの精度は未だ改善されていないものの、アダマ・トラオレの個人での突破も素晴らしい。

また、バルセロナから加入したフランシスコ・トリンコンは適応に苦労しながらも、才能の片鱗は見せており、怪我で離脱中のペドロ・ネトが復帰すれば、攻撃は更にパワーアップするだろう。

このように結果はついてきていないものの、期待させられるようなゲーム内容を見せている。今季のウルブズは上位陣をかき回す存在となれそうだ。

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