本領発揮となれば手がつけられない? 待ちきれぬサンチョの大爆発

今夏ドルトムントからマンUに加入したサンチョ photo/Getty Images

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ライバルクラブ所属MFの度肝を抜いた技術

2021-22シーズンのマンチェスター・ユナイテッドで楽しみなこと。その一つとして、新たに完成した攻撃陣は間違いなく挙げることができる。マーカス・ラッシュフォードやエディンソン・カバーニ、メイソン・グリーンウッドらを擁するユニットに、今夏はドルトムントからジェイドン・サンチョも加わった。そのネームバリューはプレミアリーグでも随一と言ってよく、いったい今季の彼らがどれだけの数字を残すのか気になっている人も多いだろう。

なかでも注目したいのは、やはりサンチョだ。昨季はドルトムントで公式戦38試合に出場し、16ゴール20アシストを記録した同選手。ゴールとアシストを両立できる男は、マンUの攻撃に幅をもたらしてくれることだろう。開幕からの2試合ではまだインパクトを残せていないが、そのプレイタイムはまだわずか30分ということを忘れてはいけない。今後スタメンで起用しながら味方とのフィーリングを合わせていけば、問題なく機能してくるはずだ。

そんなサンチョの才能は、プレミアのライバルクラブでプレイする選手も高く評価している。その選手とは、リーズ・ユナイテッドに所属するMFカルヴィン・フィリップス。彼は今夏開催されたEURO2020に望むイングランド代表のトレーニングにおいて、サンチョやマーカス・ラッシュフォードの技術には相当に驚かされたと次のように語っている。
「僕が代表のトレーニングに加わった最初の日、チーム内で3対3のミニゲームをした際のことだ。僕はルーク・ショーやベン・ホワイトと同じチームだったね。そして、サンチョ、ラッシュフォード、ジョーダン・ヘンダーソンのチームと対戦したんだけど、彼らのプレイには心底驚かされたよ。そのトレーニングで5時間くらいさまざまなメニューをこなしたんだけど、サンチョとラッシュフォードはあまりにも良い選手だと思い知らされたね」(英『Manchester Evening News』より)

フィリップスもプレミアの中ではトップレベルの技術を備えた選手だが、そんなMFでも驚かされたというサンチョの技術。現時点では少ない出場時間のなかで少し苦労している印象の同選手だが、本領発揮となれば大きな戦力となることは間違いない。はたして今後のシーズン、サンチョのエンジンが掛かればマンUのチーム得点数はどこまで伸びるか。新加入FW大爆発の瞬間は今から待ちきれない。

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