王者・川崎、ついに今季無敗記録がストップ ただ福岡戦では“希望の光”も……

今後のさらなる飛躍が期待される橘田 photo/Getty Images

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橘田とダミアンのコンビで何度もチャンスを作った

川崎フロンターレは25日、明治安田生命J1リーグ第26節でアビスパ福岡と対戦し、0-1の敗戦を喫した。この結果、開幕戦から続いていた今季無敗記録が「25」でストップ。さらに、リーグ戦では直近3試合で白星なしと、2位につける横浜F・マリノスとの勝ち点差も「1」まで縮まっている。

今季初黒星ということもあり、ネガティブな面に注目が集まりがちだが、福岡戦では今後への“希望の光”が全くなかったわけではない。前半は福岡を完全に押し込み、いく度となくチャンスを作っていた川崎。その中でも特に光を放っていたのが、FWレアンドロ・ダミアンとMF橘田健人のコンビではないか。

11分、宮城天がダミアンにボールを当てると、それをダミアンがヒールで橘田へ落とす。ボールを受けた橘田は、DFの裏を狙ったダミアンへダイレクトでスルーパスを通し、ダミアンがシュートまで持ち込んだ。19分にも、ダイレクトで橘田→ダミアン→橘田とつないで中央を崩し、左サイドの宮城へ展開してそのクロスから決定機を作っている。さらに35分、ドリブルで持ち運んだ橘田がダミアンへボールを当てると、ダミアンが右サイドへ展開し、チャンスを迎えるシーンもあった。
ダミアンのフィジカルの強さや正確なポストプレイも賞賛に値するが、これはある程度想定内だろう。そして何より、豊富な運動量であらゆるところに顔を出し、狭いところでのプレイを苦にせず、ボールを受けたらまず前を向こうとする姿勢を見せる橘田が素晴らしい。福岡戦では、橘田とダミアンの流れるようなプレイが何度も見られたのだ。踏ん張りどころを迎えている川崎だが、橘田とダミアンによる崩しは、今後も磨いていくべき形のひとつだろう。

今夏にMF田中碧が海外挑戦を決断し、6月に復帰を果たしていたMF大島僚太は再離脱。さらに、今季は中盤の底でプレイすることもあった主将・谷口彰悟が先日の天皇杯で怪我を負い、この試合ではインサイドハーフに入った旗手怜央も負傷交代と、川崎は中盤でプレイできる選手たちの離脱が相次いでいる。こういった状況もあり、特に橘田に対する今後への期待は大きいか。

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