プレミア最高の“ヤング・ライトバック”へ チェルシーの21歳にかかる期待

チェルシーで急成長を遂げるR・ジェイムズ photo/Getty Images

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攻守に輝く現代型SB

現在、プレミアリーグで最も優秀な若手のライトバックは誰か。世界最高峰と名高い同リーグには、このポジションの若い世代に何人もの優秀な選手がいる。リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド(22)、マンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン・ビサカ(23)、ブライトンのタリク・ランプティ(20)……。例を挙げればキリがない。「誰かひとりを決めてくれ」と言われたところで、意見は人によってかなり分かれるはずだ。

しかし、そんななかで今後は1人の男が一気にトップへと上り詰めていくのだろうか。注目したいのはチェルシーに所属するイングランド代表DFリース・ジェイムズ(21)だ。

まだ21歳ながら、ブルーズではすでに不動の主力となっているR・ジェイムズ。冒頭に紹介した選手たちも素晴らしい能力を備えていることは間違いないものの、攻撃でも守備でもチームに貢献できる同選手のバランスの良さには目を見張るものがある。トーマス・トゥヘル監督の下、彼は昨季からシステムによって右WBと3バックシステムの右CBをこなせるユーティリティ性を高めているのも興味深い。選手として完成した際のスケールの大きさは、他の選手よりも一枚上手と言っていいかもしれない。
「リース・ジェイムズこそが最高のライトバックだと私は思うよ。トレントよりも優れていると心から思うね。リースがプレイしているのを見るたびにそれを実感する。トレントも素晴らしいパス能力を備えているんだけど、守備の面も考慮しておきたい。それを含めると、やはり優れているのはリースの方だと個人的には思うんだ」(英『Daily Mirror』より)

元イングランド代表FWダレン・ベント氏も、R・ジェイムズのスケールの大きさについてはこのように語っている。現段階で誰が一番優秀かを決めるのは早計だが、間違いなく大きな可能性を秘めているチェルシーの21歳。同年代のライバルたちとしのぎを削りながら、R・ジェイムズがさらにビッグな選手となることに期待したい。

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