見せつけた日本代表クオリティ 大迫は神戸が抱える問題の解決策となるか

大迫のポストプレイは素晴らしい photo/Getty Images

代表での活躍にも期待が掛かる

先日行われたヴィッセル神戸対大分トリニータの一戦は3-1で神戸の勝利となり、3位に浮上している。直近の柏レイソル戦では敗れてしまったものの、その試合を除けばここ9試合負けなしとなっており、好調を維持している。

大分戦では今夏に加入したFW大迫勇也、FW武藤嘉紀が先発デビューを飾った。この試合は[4-2-3-1]で試合に臨んでおり、大迫がワントップ、武藤が右サイドハーフでピッチに立っている。

その中でも特に目立つ活躍を見せたのは大迫だ。自慢のフィジカルの強さを見せ、何度もボールを収めており、彼を起点に攻撃が成立していた。2点目の場面では後方からのボールを収めてボックス内にスルーパスを供給しており、その流れからPKを獲得している。ただ、ボールをキープするだけでなく、チャンスメイカーとして動けるのも、彼の良さだ。ここまでの神戸では収まる選手はいたものの、攻撃面での貢献度を考えれば既に別格ともいえるか。

また、神戸は先日の鹿島アントラーズ戦のように攻め込まれた際に後方で安定して繋げず前線へロングボールを供給するも、セカンドボールを拾われ攻め込まれ続けてしまう課題がある。が、ルーズボールでもある程度収められる大迫の存在はその問題を解決できる手段かも知れない。そうなれば後方と前線の間延びが改善され、攻守両面でのさらなる向上が見込めるか。

素晴らしいデビュー戦となった大迫。武藤もPK獲得と勝利に貢献しており、移籍組がいきなり機能しているのはさすが代表級選手といったところか。同じく移籍組であるボージャン・クルキッチのデビューも控えており、大迫にはますますの活躍を期待したい。

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