上手い、強い、賢い 三拍子揃ったヴィッセル神戸の重要人物とは

酒井高徳の貢献度は計り知れない photo/Getty Images

サイドバック以外にも中盤を務められる点も魅力だ

25日に行われた明治安田生命J1リーグ第26節ヴィッセル神戸対大分トリニータの一戦は3-1で神戸の勝利となった。デビュー戦となった大迫勇也に注目が集まったこの試合だが、右サイドバックの酒井高徳も彼らに負けないパフォーマンスを披露した。

2019年に神戸に加入した酒井。その前はシュツットガルトやハンブルガーSVといったドイツのクラブに在籍しており、ハンブルガーではキャプテンを務めるなど素晴らしい経歴の持ち主だ。海外からの出戻り組であり、そういった点では大迫や武藤嘉紀と同じパターンだ。

サイドバックを主戦場とする選手で今季は主に左サイドバックを務めていたが、初瀬亮の台頭もあり、直近では右サイドバックを務めている。上下にオーバーラップするオーソドックスなサイドバックの働きを見せながら、中央でもプレイすることができ、幅の広い選手だ。両足でのキック精度が高く、同点弾の場面ではインナーラップから前線に上がり、最後は逆足である左足から素晴らしいシュートを放っている。勢いはないものの、コントロールされた見事なゴールだ。

賢く、技術レベルも高い酒井だが、守備者に必要なアスリートとしての能力も兼ね備えている。スタミナが豊富であり、大分戦では76分にカウンターの場面で相手に抜け出されるも、後方から怒涛の勢いで戻り事なきを得ている。この終盤の時間にスタミナ的には苦しいはずだが、ここまで走れるのはチームとしても助かる存在であることは間違いない。

サイドバックとしては日本でも有数の実力者であり、今後も神戸をけん引するパフォーマンスに期待だ。

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