“何でもできる18歳”はもうバイエルンの1stチョイスか プレイの幅が段違い

年齢を感じさせないパフォーマンスを見せるムシアラ photo/Getty Images

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10代とは思えない完成度の高さだ

リーグ10連覇を目指すバイエルン・ミュンヘン。先日行われたリーグ戦ではヘルタ・ベルリン相手に5-0で完勝しており、今季も王者として素晴らしいスタートを切っている。

そんなヘルタ戦で素晴らしい活躍をしたのはMFジャマル・ムシアラだ。18歳と非常に若い選手ではあるが、昨季から出場機会を得ており、ここまで3試合に出場している。この試合では[4-2-3-1]の左サイドハーフとしてピッチに立っている。

バイエルンにはリロイ・サネやキングスレイ・コマンといったスピードを武器としたサイドアタッカーが在籍しているが、ムシアラは彼らに負けない速さと展開力を持っている。ボールを受ければ失わず次に繋ぎ、更に視野が広く絶妙なパスを送ることができる。また、守備での貢献度が素晴らしく、プレスバックからボールを奪うことに長けている。ヘルタ戦でもムシアラの献身的なプレスバックは何度も見られた。

左サイドバックを務めることの多いアルフォンソ・デイビスが左サイドをオーバーラップするのに対し、ムシアラは中央にポジジョンを取るため相性がいい。攻撃時のフリーランを怠らない選手で、サイドを駆け上がり囮となっているムシアラの存在は大きい。決定的な場面でなくとも、相手からすればパスを出される可能性があるため、ケアしなければならない。バイエルンは非常に攻撃的であり、何度も行われるムシアラのフリーランは相手からすれば厄介な存在だろう。

後半にはサネと交代でベンチに下がったが、左サイドのファーストチョイスはムシアラではないだろうか。サネと比べスピードは劣るものの、プレイの幅はムシアラが勝っており、今季はさらなる成長が見込めそうだ。

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