1点でも取れば大きなアピールに ポルトガル軍団を選んだ韓国代表FWの挑戦

ファン・ヒチャンはウルブズで自身の居場所を作れるか photo/Getty Images

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移籍先としては悪くないか

ここまで開幕から全敗のウルブズ。レスター、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッド相手に善戦するも、あと一歩が及ばず勝ち点は積み上げられていない。そんなポルトガル軍団だが、ライプツィヒから韓国代表のファン・ヒチャンを獲得した。

オーストリアのレッドブル・ザルツブルクで頭角を現したヒチャンは2020年にドイツの強豪ライプツィヒへ移籍。加入初年度は途中出場が多いながらも出場機会を与えられたが、ゴールは奪えず今季もその立場は変わっていない。そこで出場機会を求め、ウルブズに加入した形だ。

ウルブズは現在、[3-4-3]で試合に臨むことが多く、今季の基本的なフォーメーションだろう。ヒチャンは前線であればどこまで任せられることができるユーティリティ性を持っており、起用する際に困ることはない。

しかし、難しい挑戦であることは間違いない。ウルブズでは左からアダマ・トラオレ、ラウール・ヒメネス、フランシスコ・トリンコンが3トップのスタメンを務めているが、トラオレ、トリンコンは個でのドリブル突破が素晴らしく、ヒメネスは長身を活かしたポストプレイが上手い。更にダニエル・ポデンセとファビオ・シウバが控えており、層は厚いのだ。また昨季は13位に終わっており、欧州での戦いがなく出場機会が限られてくる。

至極当然のことではあるが、まずはゴールを挙げることだろう。現状の3トップは非常に優秀な人材が揃っているが、開幕から3試合で無得点に終わっている。試合の内容としても負けていないゲームが多く、ウルブズとしては悔しいはずだ。ヒチャンがゴールを奪い勝利に貢献すれば、継続した起用が見られるだろう。また、ウルブズは後方からの組み立てが機能しており、カウンター時には素早く足元のパスが届けられる。そこでヒチャンの持つスピードやドリブルでの鋭い切り返しが生きるはずだ。

イングランドへとステップアップを果たしたヒチャン。韓国代表と言えば、スパーズのソン・フンミンが素晴らしパフォーマンスを披露しているが、ヒチャンにもまた彼のような活躍に期待したい。

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