マンUでの評価は下降気味 “小柄な中盤戦士”に逆襲の未来はあるか

近頃マンUでのパフォーマンスが芳しくないフレッジ photo/Getty Images

能力自体は高いものの……

はたして、マンチェスター・ユナイテッドで窮地に立たされている中盤戦士は、ここから現状の評価を覆していくことはできるのだろうか。2021-22シーズンも始まったばかりだが、MFフレッジ(28)には早くも向かい風が吹いている。

今季は開幕から全試合に先発出場しているフレッジだが、そのパフォーマンスは芳しくない。第1節のリーズ・ユナイテッド戦でこそ得点を挙げる活躍を見せたものの、その後は不用意なパスミスや肝心の守備で脆弱性を露呈する場面も散見。そして、現地時間29日に行われた第3節ウォルバーハンプトン戦でも、フレッジは任されたタスクをほとんど遂行できず。後半に少し持ち直したはいいが、決して褒められた出来とは言えぬパフォーマンスに終始することとなってしまった。

「フレッジは地上戦で多くの範囲をカバーし、タックルを繰り出すことができる。彼のキャラクターは本当に素晴らしいと思うよ。だが、彼に問題を未然に防ぐ能力があるかは疑問だ。ポジショニングひとつで相手を牽制できる能力だね。(マイケル・)キャリック、(セルヒオ・)ブスケッツ、フェルナンジーニョなんかはその能力に優れている。ピッチ上のどこにでも現れる必要はない。そのポジションの選手には、相手にとっての障害となる能力が欲しいんだ。そういった点で、彼には少し物足りなさが残るよ。ピンチを察知する嗅覚には優れているんだけどね」(英『Manchester Evening News』より)

そんなフレッジに対しては、クラブOBのリオ・ファーディナンド氏もこのような評価を下している。備えている能力自体は高いはずだが、それをピッチ上で活かしきれない中盤戦士。これまでフレッジがマンUで過ごしてきたキャリアにおいてシーズン後半戦から良くなっていくパターンは見られたが、はたして彼は今回も次第に開幕当初の低評価を覆していくことができるのか。現時点での立場は非常に怪しくなっているが、フレッジの逆襲には期待したいところだ。

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