一気に移籍市場の勝者に躍り出たチェルシー サウール加入で今季の大本命は揺るがない

サウールの加入でボランチの層が更に厚くなったチェルシー photo/Getty Images

ウィークポイントを補う的確補強となった

先日終了した今夏の移籍市場。予想通りではあったが、最終日となった31日には多くの取引が行われた。その中でも最も目を引く契約となったのが、チェルシーに加入したMFサウール・ニゲスか。

サウールに関してはアトレティコ・マドリードから移籍すると言われており、プレミアリーグのクラブが候補として挙げられていた。しかし続報がなく、頓挫したかに思われたが、最終日にチェルシーがレンタルでの獲得を発表した。期限付き移籍だが、買い取りオプションが付いており、完全移籍となる場合は約52億円の移籍金が発生するとのこと。一時より評価を下げたとはいえ、買い取りとなれば非常にお買い得である。

パス精度、ドリブルでの運び、闘将ディエゴ・シメオネに仕込まれた守備力と満遍なくパラメータの高いニゲスだが、チェルシーではどこで使われるのか。アトレティコではダブルボランチで起用されており、ブルーズでも[3-4-3]のボランチか。現状ではエンゴロ・カンテ、ジョルジーニョ、マテオ・コバチッチの3名で回しており、彼らに続く存在が居なかった。また、カンテが30歳となっており、怪我での離脱が目立つようになっている。頻繁に離脱するわけではないが、負傷ゼロでシーズンを戦い抜くのはほぼ不可能となっており、そういった点でもサウールの加入は大きい。他のポジションも重要だが、特にチェルシーはダブルボランチがキーマンとなっており、サウールの加入でどのような変化が起こるのか気になるところだ。

セビージャのジュール・クンデ獲得とはならなかったが、ロメル・ルカクとサウールを獲得したチェルシー。即戦力級の実力者が2名加わっており、今季のプレミア、CLの大本命はチェルシーで間違いないか。

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