伸び悩んだ過去とはおさらばか 左サイドで復調するドイツ代表FW

リヒテンシュタイン戦でゴールを決めたサネ photo/Getty Images

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まだ25歳の選手だ

2006年から続いたヨアヒム・レーヴ政権が終了し、指揮官にハンジ・フリックを招聘したドイツ代表。メンバーを見ても初招集のDFダビド・ラウム、DFニコ・シュロッタ―ベック、FWカリム・アデイェミらの若手を呼んでおり、ドイツ代表としての新しい一面を見せている。

3日にはリヒテンシュタインとのワールドカップ・カタール大会に向けた予選が行われており、フリック政権の初戦は2-0と無事勝利で終えることが出来た。

そんな中でも違いを生み出したのは決勝点を決めたFWレロイ・サネだ。[4-2-3-1]の左サイドハーフとして先発を果たしたサネは相手を押し込む中で、足元でボールを受けるだけでなく、裏へ抜け出す流動的な動きを見せていた。不用意なボールロストは見られたが、やはり狭いエリアでのドリブルは素晴らしく、この試合では4回のドリブル成功数を記録している。それに加え、高精度のクロスや献身的な守備を見せており、好パフォーマンスを披露していた。

得点の場面でもスペースの無いボックス内で受けると、ボディフェイクから強引にスペースを生み出しゴールを決めている。利き足である左足からシュートを打てるように右サイドで起用されることの多いサネ。しかし、それでは読まれることが多く窮屈なプレイとなってしまうが、左であれば縦への突破も図れるため左がサネのベストポジションか。

バイエルン・ミュンヘンに加入後は高い評価を得られず苦しんでいるサネだが、直近の公式戦3試合で2ゴール1アシストと結果を残している。代表、クラブと共に立ち位置は苦しかったが、好調を維持すればその問題も解決するだろう(データは『WhoScored.com』より)。

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