ブンデスで暴れ続ける百戦錬磨のアタッカー “33歳”が中堅クラブを牽引する

ウニオン・ベルリン攻撃陣の中心となっているクルーゼ photo/Getty Images

「マックスは並外れた選手」

ここまで開幕からブンデスリーガ3試合を終えて、1勝2分とまずまずのスタートを切ったのがウニオン・ベルリンだ。昨季は昇格2シーズン目ながらも、リーグ7位と躍進を果たした同クラブ。あまり目立つ存在ではないものの、玄人好みの非常に興味深いチームと言えるだろう。今季も彼らがどこまで快進撃を披露するかは楽しみだ。

そんなウニオン・ベルリンにおいて、2021-22シーズンのキーマンとなりそうなのは百戦錬磨のベテランFW。今夏開催された東京五輪にもOA枠で参戦したFWマックス・クルーゼ(33)だ。長年ブンデスのクラブを渡り歩いてきた男は2019年夏のフェネルバフチェ移籍で一度ドイツを離れるも、昨夏ウニオン・ベルリンに加入してブンデスに復帰。移籍初年度の2020-21シーズンはリーグ戦22試合に出場して11ゴール5アシストの成績をマークした。もう年齢はベテランの域だが、その技術は時間を重ねるごとに洗練されている印象だ。

そして、クルーゼは2021-22シーズンもウニオン・ベルリンの攻撃を牽引中。ここまで公式戦5試合に出場して2ゴール3アシストを記録しており、チームの攻撃陣において一際目立った存在となっている。ポジションにとらわれない自由な動きで、味方の攻撃を円滑に進行させるクルーゼ。近年のウニオン・ベルリンにおいて、彼は間違いなく1,2を争う重要な存在と言っていいだろう。その貢献に対しては、チームメイトのFWタイウォ・アウォニイも次のように称賛の言葉を述べている。

「マックスは並外れた選手だよ。彼はボールを持っているとき、自分が何をすればいいのかを完全に理解している。ピッチ上では常に違いを生むんだ。僕にとっては理想的なパートナーだね。彼は僕がどこにいるか、どんな状況でも把握しているのさ」(独『Sport Buzzer』より)

洗練された技術に関しては、仲間からの信頼も相当に厚いクルーゼ。はたして、このベテランFWは今季もブンデスで優れたパフォーマンスをシーズン通して披露し続けることができるのか。ウニオン・ベルリン攻撃陣に欠かせぬ百戦錬磨のアタッカー。33歳FWの活躍からは今後も目が離せない。

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