約60億円の移籍金は高すぎたか マンCの守備を長く支えるはずだった男の現在

マンチェスター・シティでプレイした過去を持つマンガラ photo/Getty Images

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次のクラブが決まれば良いが……

今夏の移籍市場でジャック・グリーリッシュを獲得したマンチェスター・シティ。メインターゲットであったハリー・ケイン獲得とはならなかったが、グリーリッシュは既にチームにフィットしており、素晴らしい補強となった。それはここ数年変わっておらず、昨季で言えばルベン・ディアスの獲得も大当たりの補強となった。

的確に実力者を見定め選手を獲得するマンCだが、いつもそのように上手な補強が成功するわけではない。2014年にポルトから加入したDFエリアキム・マンガラの獲得は失敗だったか。

188cmの大きな体格に加え、スピードも兼ね備えていたマンガラは当時23歳と若く、ヴァンサン・コンパニの相方となるはずだった。しかし、現指揮官であるジョゼップ・グアルディオラが加入すると、バレンシアへレンタルに出されている。そこではリーグ戦30試合に出場しており結果を残したが、17-18シーズンに復帰したマンCでは9試合しか起用されておらず、2019年にバレンシアへ完全移籍を果たしている。

そんなマンガラに欠けていたのはやはり継続性か。後方からの組み立てで素晴らしいフィードを見せたかと思えば、ポジショニングミスから失点に絡むなど、一定した評価を得られなかった。また、怪我の多い選手であり、満足にピッチに立つことが出来ていなかった。約60億円もの高額な移籍金をマンCはポルトに支払っており、そういったこともあって評価されなかった選手であると言える。

現在はバレンシアを退団しており、フリーとなっているマンガラ。フランス代表にまで登り詰めた男だが、まだ30歳と引退するには早すぎる。ここまで強豪クラブを渡り歩いてきた実力は確かであり、再びピッチで躍動するマンガラに期待したい。

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