負けは許されない中国戦 大迫の代わりにキーマンとなるのはあの絶好調男

既にセルティックでは欠かせない存在となっている古橋亨梧 photo/Getty Images

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ゴール前で輝く選手だ

先日行われたオマーンとのワールドカップアジア最終予選。まさかの0-1での敗戦となり、黒星発進となってしまった。3名の選手が欠場したとはいえ、最終ラインには長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹が、最前線には大迫勇也といったフルメンバーが揃ったが、オマーン相手に何もできず敗れてしまった。

負けた要因はいくつもあるが、その一つが攻撃の迫力の無さだ。ここまでの森保ジャパンは9番に入る大迫のポストプレイに頼った戦いをしており、それで結果を残せていたのだが、オマーン戦のように中央を固められてしまえば、大迫にパスが入らず機能不全となっていた。大迫自身のコンディション不良も影響したと言えるが、次節も同様のメンバーで臨むのは危険だ。次の対戦相手である中国もオマーン戦をチェックしていると予想され、同じような守備戦術を敷かれれば、2敗目を喫する可能性がある。

そこで救世主となるのが、古橋亨梧か。ヴィッセル神戸からセルティックに移籍した古橋はここまでの公式戦で7ゴールを挙げており、現状では最も調子の良い日本人ではないだろうか。セルティックの指揮官である元横浜F・マリノスの指揮官であるアンジェ・ポステコグルーもサイドではなく中央で起用すべきと語っており、中国戦での9番起用に期待が高まる。

また、古橋は大迫のように相手を背負うタイプではなく、少し降りてボールを受けるなど、前線で流動性を見せる選手だ。トップ下での先発が予想される鎌田大地は古橋が空けるバイタルエリアをうまく使える選手であり、オマーン戦では存在感のなかった鎌田が高いパフォーマンスを発揮するかもしれない。

選手それぞれのコンディション不良、連携不足など、多くの課題が残ったオマーン戦だが、カタールで行われる中国戦では負けは許されない。初戦での先発メンバーでまた戦えば同じような試合になることが予想でき、古橋を9番で起用するなどの変化が必要となりそうだ。

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