スペイン代表MFでは足りない守備強度 解決されることのないマンCの悩みの種

アンカーとしてピッチに立つことの多いロドリ photo/Getty Images

成長を願うしかないか

レスター戦に勝利し、序盤の一つの山場を越えたマンチェスター・シティ。苦手としていた相手だけに、ここで獲得した勝ち点3は大きい。

しかし、多くの問題点が見えた試合でもある。特に前線からの積極的なプレスに関しては、相手を見て考えたほうが良いか。この試合では普段と同じく、前線の3枚プラスどちらかのインサイドハーフが前から守備を行っていたが、相手GKカスパー・シュマイケルのミドルパスで簡単にハイプレスが無効化されていた。そうなると、中盤が薄くなり、アンカーを務めているロドリでは対応しきれなくなっていた。レスターはカウンターが得意なチームであり、今後対戦する際は相手にボールを持たせるなど、考え方を変化させるのも悪くないか。

また、以前から分かっていたことではあるが、フェルナンジーニョの必要性を再確認できた試合でもある。終盤の84分に交代でピッチに入ったフェルナンジーニョだが、短い時間で2回のタックル成功に加え、2回のインターセプトを行っている。アディショナルタイムを含めても出場時間は10分弱しかないが、計4回のボール奪取はチームトップの数字である。

フェルナンジーニョに関しては今季での退団が既定路線となっており、来夏の移籍市場ではストライカーよりも先に守備的MFの獲得を優先するべきだろう。

ロドリに関しても配球では輝くが、守備ではどうしても悪い部分が目立ってしまう。起用法も含め、スペイン代表MFに関してはプレイスタイルなど何か変化を加えるべきか(データは『WhoScored.com』より)。

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