ノリッジ戦でのパフォーマンスを見たか 冨安健洋に期待したい代表での右サイドバック起用

代表でも冨安健洋のユーティリティ性が見てみたい photo/Getty Images

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更なる競争力が生まれることになる

イングランドの名門アーセナルに移籍後、いきなり先発デビューを果たしたDF冨安健洋。後半途中でベンチに下がったが、軒並み高評価を得ている。また、ポジションはセンターバックではなく、右サイドバックとなっている。どちらでもプレイできるユーティリティ性を持っている冨安だが、サイドでのクオリティを見ると、以前までのアーセナルにはないものを持っており、今後も継続してサイドバックでの起用を見てみたい。

このように高い評価を得た冨安だが、日本代表でも右サイドバックで起用するのはありだろう。確かに吉田麻也と冨安のコンビはサムライブルーで鉄板だが、シャルケへ渡った板倉滉は既にセンターバックで出場機会を掴んでおり、吉田板倉の連携を深めるのも悪くない。

右サイドバックに関しては不動であった酒井宏樹がコンディションを崩してしまった。既に所属元である浦和レッズでは調子を取り戻しているようだが、森保一監督はどう判断するか。

中国戦で酒井の代わりにピッチに立ったのは室屋成だ。攻守にわたって献身的にプレイしており、酒井に続くのは彼だろう。

しかし、アーセナルでのノリッジ戦の冨安のパフォーマンスを見る限り、酒井と並んでファーストチョイスになれる人材であることは間違いない。冨安に関しては日本代表では珍しい中央にポジションを取る偽サイドバックの動きもマスターしており、代表に新しい風を吹かせてくれる選手だ。酒井、室屋、冨安さらに川崎フロンターレの山根視来と人材は豊富であり、彼らの中で競争力が生まれることに期待したい。

代表での結果は伴っていないが、クラブでは好調を維持している者も多い日本代表の面々。[4-2-3-1]を基本スタイルとしており、どうしてもそれに選手を当てはめがちになるが、クラブでの調子を考慮した柔軟な選手選びが今後は必要になるか。

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