夢の3トップ実現も…… まさかの引き分けに終わったPSGの問題点

バルセロナ以来の競演のなったが photo/Getty Images

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やはりバランスが悪いのか

今夏の移籍市場ではセルヒオ・ラモス、アクラフ・ハキミ、ジャンルイジ・ドンナルンマ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ヌーノ・メンデス、リオネル・メッシを獲得したパリ・サンジェルマン。

この大型補強を成功させ、CL初戦のクラブ・ブルージュ戦ではメッシを最前線に加えた、ネイマール、キリアン・ムバッペとのトリオが先発を飾った。3トップといえばリヴァプールのフロントスリーが現代では有名だが、メッシ、ネイマール、ムバッペの組み合わせはフロントスリーをも上回るのか。

そんな注目の集まるグループステージ初戦となったが、結果は1-1のドローに。PSGとしては前半のアンデル・エレーラの得点のみとなった。思うように白星を挙げられなかったPSGだが、この試合では多くの問題が見えた。一つは前線と後方での距離感だ。

この試合では[4-3-3]のフォーメーションで試合に臨んだが、前線の3枚は守備での貢献度が低く、後ろの7枚で守備を行っていた。それは予想されていたことではあったが、相手の攻撃を跳ね返しても、前線の選手がセカンドボールを拾うことは少なく、再び守備の時間になってしまうことがPSGには重くのしかかった。

また、マルコ・ヴェッラッティのような後方と前方を繋ぐリンクマンが不在であったことも、PSGが上手く行かなかった要因か。ブルージュの攻撃を防ぐことはあっても、そこからの組み立てが機能しておらず、前線の選手まで届かない場面が散見された。ネイマールに関してはパスを受けに来るシーンが見られたが、メッシは前線で待っているのみ。終盤には受けにきていたが、そのプレイを今後も継続できるのか。

攻撃に関してはメッシやネイマールがボールを持てば迫力は出たが、昨季と比べインパクトが薄いことは事実か。特に昨季まで猛威を振るっていたカウンターもムバッペがベンチに下がったことで威力は半減しており、ブロックを組んだ相手を崩す必要があった。メッシの個の力で相手の守備を崩してはいたが、結局得点は奪えず。チーム全体でオフザボールの少なさも目立ったが、マウリシオ・ポチェッティーノ監督はこの問題をどう解決するのか。

CLでは次節マンチェスター・シティとの対戦を控えており、昨季のラウンド4の再戦となる。下馬評では同格とされている2クラブだが、初戦のパフォーマンスを見ればどちらが好調かは明白だ。

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