今季バイエルンを牽引する存在へ 燻っていたレフティーに復活の予感

これまではなかなかバイエルンでインパクトを残せていなかったサネだが、復活なるか photo/Getty Images

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ボーフム戦では大活躍

加入初年度となった2020-21シーズンは、新天地に馴染めないまま1年を終えてしまった印象もあった。しかし、このスピードスターは復活へのキッカケをようやく掴んだのか。バイエルン・ミュンヘンで燻っていたドイツ代表FWレロイ・サネ(25)に復調の気配が漂ってきた。

2020年夏にマンチェスター・シティからバイエルンへと加入したサネ。大きな期待を背負っての加入だったのだが、このレフティーはなかなか試合に絡めていなかったシチズンズでの状況を引きずるかのようにドイツの絶対王者でも停滞を強いられることとなってしまった。

出場こそ32試合あったものの、先発したのはわずか18試合のみ。6ゴール9アシストという成績自体は悪くなかったが、6000万ユーロとされる高額な移籍金に見合った活躍を披露できたかと言われればそうではないだろう。ドイツ代表では印象的なパフォーマンスを見せるも、“バイエルンのサネ”にはどこか物足りない印象も強かった。
しかし、そんな苦しい時期を乗り越えて、2シーズン目にサネは本来の調子を取り戻すのか。現地時間18日に行われたブンデスリーガ第5節のボーフム戦にて、同選手は攻撃陣の中核として躍動している。この試合に左ウイングとして先発出場を果たした彼は、17分に長い距離の直接フリーキックを叩き込んで先制点を決めると、その10分後には左サイドから優しいタッチのクロスでMFジョシュア・キミッヒの得点をアシスト。加えて、61分には右サイドの仕掛けからロベルト・レヴァンドフスキが決めたチーム5点目の起点に。62分までのプレイだったが、そのインパクトは抜群で、データサイト『WhoScored.com』もそのパフォーマンスには評価点「9.0」というハイスコアをつけている。

これまでバイエルンではなかなか輝けなかったサネだが、彼はここからようやく以前の評価を取り戻していくことになるのだろうか。ボーフム戦でのプレイぶりを見る限りは順調に復活への道筋を辿っていると言っていいだけに、スピードスターの評価回復には期待したいところだ。

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