バルセロナは彼を手放して良かったのか? トルコで輝くボスニアの至宝

ベシクタシュで躍動するピャニッチ photo/Getty Images

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ピッチを上空から見ているようなパス捌きであった

今夏の移籍市場でバルセロナからトルコのベシクタシュへ渡ったMFミラレム・ピャニッチ。イタリアの名門であるローマやユヴェントスでプレイしたゲームメイカーにとってバルセロナは合わなかったようで、移籍を決断している。

バルセロナの指揮官であるロナウド・クーマンはピャニッチのより守備的なプレイスタイルが好みではなかったようで、ピャニッチを積極的に起用しなかったと、西『MARCA』が報じている。バルセロナにはセルヒオ・ブスケッツやフレンキー・デ・ヨングといったプレイメイカーがいるが、彼らとの差はそこにあったようだ。

指揮官との関係性から出場機会を得られなかったピャニッチだが、トルコでは早速起用されており、CLグループステージの初戦ボルシア・ドルトムント戦では中盤のインサイドハーフでピッチに立っている。

この試合ではピャニッチが主にゲームを作っており、彼の配球力は非常に光っていた。特に首を振る回数が多く、ピャニッチを経由しなければベシクタシュの攻撃が回らないほど、中心的な選手となっている。また、パスの精度が高くこの試合のパス成功率は90%、73本のパスを通しており、個で戦うベシクタシュをチームに変えていたのはピャニッチだ。後半終了間際にはフリーキックからアシストを記録しており、ドルトムント相手に一矢報いている。

バルセロナでは冷遇されるも、自身の実力でトルコに居場所を作ったピャニッチ。そのバルセロナはバイエルン・ミュンヘンに敗れ大騒ぎとなっており、ピャニッチの移籍は正解だったようだ(データは『WhoScored.com』)より。

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