最終ラインが安定するだけでチームは姿を変える 強さを取り戻しつつあるアーセナル

ミケル・アルテタも一安心か photo/Getty Images

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スパーズを破って3連勝としたい

バーンリーに勝利し、無事2連勝を達成したアーセナル。今季は開幕から3連敗しており、指揮官であるミケル・アルテタの立場が危うくなっていたが、悪い流れを断ち切れたようだ。

このように調子を上げているアーセナルだが、やはり後方の安定感が強さの要因か。新加入のアーロン・ラムズデール、ベン・ホワイト、冨安健洋はもちろん、既存戦力であるガブリエウ・マガリャンイス、キーラン・ティアニーからなる最終ラインは開幕から見違えたように機能している。

ビルドアップに関してはバーンリー戦で新たにトーマス・パルティをアンカーに置いた[4-3-3]を試しており、少し窮屈そうではあったが右サイドバックの冨安がサイドチェンジから出口を作り出すなど、決して機能不全に陥ることはなかった。

完璧ではないが、後方からつなぐことによって最終ラインの押し上げに成功している。これができると高い位置でエミール・スミス・ロウやマルティン・ウーデゴーのような選手にボールが渡るため、攻撃に迫力がでる。開幕からの3試合では後方での繋ぎが機能しておらず、前述した2選手が低い位置でボールを受けることになり、前線で人数が足りず相手のゴールを脅かすことが出来ていなかった。

今夏の移籍市場ではこの基盤整備を行ったアルテタ。ノリッジ、バーンリーと格下相手ではあるが白星を挙げており、一安心といったところか。次節はトッテナムとのノースロンドンダービーとなっており、3連勝を掴みたい。

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