“0円獲得”でもチームの中心に リヴァプールの好守で中軸となる2人

フリーで加入ながら中心人物となっている photo/Getty Images

今季はPSGのフリー獲得が目立った

今季の移籍市場で注目を集めたクラブといえばパリ・サンジェルマンだろう。ジャンルイジ・ドンナルンマやジョルジニオ・ワイナルドゥム、セルヒオ・ラモスに加えてリオネル・メッシまでも移籍金なしで獲得に成功した。

高額な移籍金で加入する選手には、額面も含めて注目を集めるが、“フリー”で加入しながらチームにとって欠かせない存在になる選手も少なくないだろう。リヴァプールの2選手も大きな存在感を残している。

その選手がジェイムズ・ミルナーだ。2015-16シーズンにマンチェスター・シティを退団し、リヴァプールへ加入したミルナー。背番号はチームのレジェンドが付けた「7」となり、活躍に大きな期待が寄せられた。

そんなミルナーは現在も中盤だけでなくSBでもチームに貢献し、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグを制覇した。PKでも絶対的な信頼をおかれるなどチームの心臓の1人として35歳となった現在も活躍している。

もう1人がジョエル・マティプだ。シャルケでは内田篤人とCLベスト4も経験した元カメルーン代表DFは、2016-17シーズンにリヴァプールへ加入。その後ユルゲン・クロップ監督の下で進化していくチームで最後尾を支え続けている。

怪我が多いマティプだが、出場さえすればワールドクラスなプレイで守備陣に安定感を与える。195cmと身長も高くセットプレイでも大きな存在となる。特に今季は長期離脱から戻っており、フィルジル・ファン・ダイクと無敗を築く大きな壁となっている。

モハメド・サラーやアリソン・ベッカー、ファン・ダイクなどには高額な移籍金を払うも、マンチェスター・シティやチェルシーほどの大金を使うことはできない。それでもここまでの強さを保てているのは、彼らのようなフリーでチームの中心となれる逸材を獲得できているからだろう。選手はもちろんのことスカウティングも優秀であるからこそミルナーやマティプが活躍できているのだ。

英紙『Mirror』ではリヴァプールのフリーで獲得して成功した5選手を取り上げており、ミルナーとマティプの名前も挙がっている。今後も彼らがチームにとってどのように貢献していくのか注目だ。

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