今季ハーランドの得点ペースはさらに上がる? 若き怪物が克服した“弱点”とは

ドルトムントの最前線で今なお急成長を続けるハーランド photo/Getty Images

「彼はヘディングの苦手を克服した」

はたして、ノルウェーが産んだ若き怪物ストライカーはどこまで成長していくのだろうか。2021-22シーズン、ついにドルトムントに所属するアーリング・ハーランドに弱点は無くなるのかもしれない。

類まれな身体能力とポジションセンスを武器に、これまでドルトムントで圧倒的な得点力を誇っているハーランド。昨季は公式戦41試合で41ゴールという圧巻の成績を残し、今季もここまでは8試合で11ゴールを挙げている。これでまだ21歳の選手というのだから驚きだ。

しかし、そんなハーランドにも各方面から「少し苦手なのでは?」と言われていたプレイがあったのをご存知だろうか。それはヘディングシュートだ。194cmの長身を誇る同選手だが、意外にも頭でのフィニッシュは得意としていなかった。実際、昨季挙げた41ゴールのうち、ヘディングで決めたのはリーグ戦第15節・RBライプツィヒ戦での1ゴールのみ。得点量産の影に隠れて、実はハーランドにも苦手分野は存在していたのだ。

だが、その苦手もハーランドは克服してしまったのか。実は同選手、今季は早くもヘディングで2ゴールを決めている。特に第4節レヴァークーゼン戦において決めたものは圧巻で、右サイドからのクロスに反応したハーランドはそのサイズと圧巻の跳躍力を活かしたヘディングを披露。相手DFが競ろうとすらしない高さでボールをミートし、見事ゴールに流し込んでみせた。その高さや滞空時間の長さはクリスティアーノ・ロナウドを彷彿とさせるものがあったと言っていい。そして、そんなハーランドの成長に関しては、チームメイトのDFマッツ・フンメルスも次のように語る。

「アーリングには多くの長所があるけれど、彼はそれでも昨季から自分の弱点の改善に取り組んでいたんだ。ヘディングでのシュートさ。彼はトレーニングでずっとクロスに頭で合わせる練習をしていたよ。そして、今季はその努力の成果が確実に出ているね。彼はヘディングの苦手を克服した。だから、今季は例年より10点くらい多くゴールを奪うんじゃないかな。本当にすごい選手だよ」(ブンデスリーガ公式サイトより)

これまでの十分に驚異的なペースで得点を積み重ねていたハーランドだが、彼はヘディングという弱点を克服したことで今後さらにゴール前で支配的な存在となっていくのだろうか。2021-22シーズン、さらにパーフェクトに近づいた若きストライカーがどこまで得点数を伸ばしてくるかは今から楽しみだ。

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