ナポリを支える新たな“クリバリの相棒” 守備陣に欠かせぬ27歳のCBとは

マノラスから定位置を奪いつつあるラフマニ photo/Getty Images

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マノラスには負けられない

2021-22シーズンのセリエAにて、ここまで唯一全勝を記録しているのがナポリだ。今季から就任したルチアーノ・スパレッティ監督に率いられ、開幕から見事なスタートダッシュを決めた同クラブ。開幕前には中盤の大事な主力であるMFディエゴ・デンメが負傷するといった嫌なニュースもあったが、南イタリアの古豪はそれでもしたたかに勝ち点を積み上げている。

そんなナポリが決めた開幕ダッシュの大きな要因となっているのが堅牢な守備だ。ここまでこなした5試合で、同クラブが喫した失点はわずか「2」。第5節終了時点では、ACミランと並んでリーグ最少タイだったというのだから驚きだ。世界最高級CBとの呼び声も高いセネガル代表カリドゥ・クリバリを中心に、組織立ったディフェンスを披露する守備陣は非常に頼もしい。

しかし、そんなナポリ守備陣のなかで最注目とすべきは、実はクリバリではないのかもしれない。クオリティの面では間違いなくこのセネガル代表DFが頭ひとつ抜けているのだが、彼がディフェンスラインにいるのは昨季から変わっていない。今季の守備陣好調の要因を考えるならば、重要視すべきは序列が入れ替わりつつある彼の相方のほうか。その相方とは、コソボ代表DFアミル・ラフマニ(27)だ。
今季はクリバリとコスタス・マノラスに次ぐ3番手のCBとして開幕を迎えたラフマニ。しかし、セリエA第3節のユヴェントス戦でマノラスが失点に直結するミスを犯すと、スパレッティ監督は続くヨーロッパリーグのレスター・シティ戦からこのコソボ代表DFにチャンスを与え始めた。すると、ラフマニはその期待に応えるように奮闘。出場時間を通して献身的なディフェンスを披露し、直近のリーグ戦2試合におけるチームの完封勝利に貢献している。データサイト『SofaScore』によると、その2試合では100%の地上戦勝率(4回中4回勝利)や66.67%の空中戦勝率(6回中4回勝利)という印象的なスタッツも記録している。

クリバリ&マノラスのコンビが鉄板かと思いきや、巡ってきたチャンスをしっかりと手中に収めたラフマニ。新たなクリバリの相棒として、はたして今季の彼はどこまでその評価を高めることができるか。マノラスも実力者なだけにこのまま黙ってはいないだろうが、レベルの高いCB争いは今から楽しみだ。

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