必殺のロングパスに身体の強さも魅力的 レイソルの最終ラインに君臨する番人

G大阪戦で印象的なパフォーマンスを披露したエメルソン・サントス photo/Getty Images

黒星もG大阪戦では攻守に躍動

26日に行われた明治安田生命J1リーグ第30節にて、ガンバ大阪に1-2で敗れた柏レイソル。前節のサンフレッチェ広島戦に敗れていたこともあって連敗は避けたかったが、同クラブは敵地で手痛い黒星を喫することとなってしまった。この黒星によって同クラブは14位に後退。降格圏までは7ポイント差となっている。

しかし、柏にとってこのG大阪戦はそこまで悲観的になる内容でもなかったか。結果的に1-2で敗れはしたものの、この試合の多くの時間でボールを握って試合を動かしたレイソル。フィニッシュの精度やセットプレイの守備には課題を残すこととなったが、攻撃のバリエーションも増えた印象は強い。同じ黒星でも、シーズン前半戦に感じた停滞感はなかったと言っていい。

そのなかでも、特に目立っていたのがDFエメルソン・サントスだ。この試合で第24節の川崎フロンターレ戦以来となるスタメン出場を飾った同選手は、3バックシステムの右センターバックとして攻守に躍動。積極的に縦へと差し込む楔のパスや正確なサイドチェンジでG大阪を揺さぶれば、守備では相手FWパトリックにも負けぬ身体の強さを披露した。

そんなエメルソン・サントスの貢献は、そのスタッツにも表れている。データサイト『SofaScore』によると、同選手がこのG大阪戦で記録したロングパス成功数(4回)やタックル成功数(5回)はいずれもチームトップの数字。さらに、デュエル勝利数(8回)でもチーム2位タイという好成績を残している。こうした数字を見ても、エメルソン・サントスが攻守両面でいかに効いていたかはわかるはずだ。

悔しい敗戦とはなったが、そのなかでもキッチリと自分の色は出すことができていたエメルソン・サントス。はたして、“強くて、上手い”ブラジル人CBは今後も継続してこのパフォーマンスを披露することができるか。攻守で重要な存在となれるエメルソン・サントスからは今後も目が離せない。

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