再びアーセナルとトッテナムの力関係は逆転する? トッテナムの現状はピンチか

ダービーでアーセナルに敗れたトッテナム photo/Getty Images

先日のダービーマッチでもトッテナムは完敗

2018-19シーズンにはチャンピオンズリーグで準優勝の成績を収めるなど、近年のトッテナムはクラブ史に残る素晴らしい時間を過ごしてきた。

その成績から、ロンドンのライバルであるアーセナルとの実力差は完全にひっくり返ったと考えたサッカーファンも多いだろう。

プレミアリーグの戦いでもトッテナムの方が上位でフィニッシュする機会が増え、アーセナルは差をつけられた印象だった。

しかし『EuroSport』は、再びノース・ロンドンのパワーバランスに変化が起きようとしているのではないかと注目している。

先日のノース・ロンドン・ダービーにてアーセナルがトッテナムを3-1で粉砕したことが影響しているのだろうが、それだけではない。今季のトッテナムはなぜかパフォーマンスレベルが上がってこないのだ。

1番の衝撃は1試合平均9.4本しかシュートを打てていないところにある。これは現時点でプレミアワーストの数字だ。これはハリー・ケイン、ソン・フンミンら優秀な攻撃タレントを抱えるトッテナムらしくない(『WhoScored.com』 より)。

また、1試合平均走行距離99kmの数字もワーストの少なさとなっており、運動量の部分にも疑問がある。プレス成功率23.6%もワーストだ(『Daily Mail』より)。

攻撃面ではケインの去就問題が長引いたが、ケイン本人のモチベーションがどこまで上がっているのか気にかかる。指揮を執るヌーノ・エスピリト・サントの姿勢も気になるところで、シュートの少なさは指揮官のスタイルによるものとも考えられる。

また守備面では被枠内シュート数22本(ワースト2位)の数字も気になるところで、アーセナル戦もウーゴ・ロリスの守るゴールがあっさりと崩壊してしまった。

開幕からマンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナルなど厳しい相手との戦いが続いたことも数字に影響しているのだろうが、気になる数字であることは間違いない。

攻守両面に課題がある印象だが、ヌーノ・エスピリト・サントはチームを立て直せるのか。ジョゼ・モウリーニョの解任から監督人事もバタバタしたところがあり、このままいけば本当にアーセナルとの力関係が近いうちに逆転することになるかもしれない。

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