ベテランGKの後釜問題を解決できる? インテルが確保すべきはプレミアで燻る守護神か

アーセナルで出番を失うレノだが、実力は十分だ photo/Getty Images

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アーセナルで出番を失うGK

2012年夏にウディネーゼから加入以降、元スロベニア代表GKサミール・ハンダノビッチはどんな時でもインテルのゴールを頼もしく守ってくれた。加入からこれまで、同選手がネッラズーリで記録したクリーンシート数は驚異の「142」。出場数が397試合となっているだけに、彼は実にプレイした試合の35%以上を無失点で切り抜けている。

しかし、そんな偉大な守護神ももう37歳。近頃は年齢による衰えからなのか、反応できないシュートも増えてきた印象だ。今でもセリエAトップクラスの安定感を誇っているのは間違いないが、インテルとしてはそろそろ後釜を確保しておきたいところだろう。

そんななかで、ここのところ獲得の噂が浮上しているのがアーセナルに所属するドイツ代表GKベルント・レノ(29)だ。昨季まではガナーズの正守護神を務めていたものの、今季は新加入のアーロン・ラムズデールに定位置を奪われている同選手。このまま冬まで状況が変わらないようであれば移籍を希望する可能性も低くないと英『Daily Mail』は伝えている。その状況を受けて、インテルはハンダノビッチの後釜として彼をリストアップしているようだ。
アーセナルで出場機会を失っているとはいえ、レノというのは悪くない選択肢だ。今でこそラムズデールの後塵を拝すこととなっているものの、昨季までのレノはまさにアーセナルにとっての“守護神”だった。2020-21シーズンのガナーズはプレミアで8位に沈んだものの、そのチーム失点数はリーグで3番目に少ない「39」を記録。この成績を残すことができた陰には、ビッグセーブを連発したレノの存在があったことは間違いない。足元の技術がイマイチとの評価もあるが、そこはハンダノビッチも同じだ。テクニックよりもセービング力が重視される傾向にあるセリエAにおいて、それほど気にはならないだろう。

加えて、レノは移籍金もそれほど高くならない可能性が高い。英『Daily Mirror』によると、もし移籍となった場合にアーセナルが要求するとされる金額は1500万ポンド(22億円)程度だという。決して大安売りというわけではないものの、昨季までアーセナルの正守護神を務めていたシュートストッパーがこの値段と考えれば破格と言えるか。

レノが移籍となれば、即座に解決へと向かいそうなハンダノビッチの後釜問題。はたして、今後ネッラズーリでベテラン守護神の後を継いでいくのは一体誰なのか。これからもその動向には注目したいところだ。

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