悩める新加入FWにようやくエンジンが掛かってきた サンチョに見え始めた希望

マンU加入以降はなかなか好パフォーマンスを披露できていなかったサンチョだが…… photo/Getty Images

エヴァートン戦でのパフォーマンスは上々

2021年夏、マンチェスター・ユナイテッドはドルトムントから次世代を担うヤングスターを獲得した。そのヤングスターとは、イングランド代表FWジェイドン・サンチョだ。2017年にブンデスリーガへと向かい、ドイツで一気にブレイクを果たした同選手。ドイツでは圧倒的な存在感を示していた選手だけに、彼はマンUの攻撃陣をもう一段階上のレベルへと引き上げる存在として期待されていた。

しかし、2021-22シーズンの開幕からサンチョは新天地で順調なスタートを切ることができていなかった。昨季ドルトムントで36ゴールに絡んだ(16得点20アシスト)同選手だが、活躍の場を移した今季はいまだに得点もアシストもない状況が続いている。そのプレイタイムも限られており、公式戦9試合の出場で平均出場時間はわずか48.3分。大きな期待を背負ってイングランドに戻ってきたものの、少し肩透かし感があったのは否めない。

だが、そんなサンチョにもようやくエンジンが掛かってきたか。現地時間2日に行われたプレミアリーグ第7節のエヴァートン戦に途中出場した彼は、今後に向けてポジティブなイメージの残るプレイぶりを見せてくれた。残念ながら結果は1-1の引き分けに終わってしまったが、アントニー・マルシャルに代わって57分からピッチに入ったサンチョは上々のパフォーマンスを披露。30分ほどのプレイタイムにもかかわらず、2本のキーパス(チームトップタイ)や2回のドリブル成功数(チーム2位)を記録する活躍を見せた。

依然としてノーゴールノーアシストは継続中だが、近頃の試合では随所に積極性が出てきたサンチョ。このプレイを継続できるようであれば、彼がゴールに絡む日はそう遠くないうちに訪れそうだ。これまでは少し心配だった新加入FWだが、ようやく本領発揮か。サンチョがマンUの攻撃に欠かせぬ戦力となる日は待ちきれない。

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