チェルシーでのスロースタートも心配無用? サウールの本領発揮はここからだ

チェルシーでのスタートには少し躓いてしまった印象のサウールだが…… photo/Getty Images

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「すぐに重要な存在になる」

今夏移籍市場にて、インテルからベルギー代表FWロメル・ルカク、そしてアトレティコ・マドリードからスペイン代表MFサウール・ニゲスを補強したチェルシー。欧州でも屈指の実力者と名高い彼らを加えて、ブルーズはプレミアリーグの頂点返り咲きへ。この2人の獲得が決定した時点で、そのようなシナリオを思い描いていたファンは多いだろう。

しかし、ルカクが最初からある程度フィットした一方で、サウールはブルーズでのスタートに少し苦戦している印象だ。同選手は現地時間9月11日のプレミア第4節アストン・ヴィラ戦で新天地デビューを果たしたのだが、この試合でプレイした45分間でのパフォーマンスは低調。その影響もあってか以降のリーグ戦3試合ではベンチを温めることとなっている。エンゴロ・カンテやマテオ・コバチッチ、ジョルジーニョの3人衆を脅かせるのではという期待もあったが、現時点での序列は評価逆転を狙うルベン・ロフタス・チークらよりも下と言ってよさそうだ。

とはいえ、サウールにもどこかで本領発揮のときは来るだろう。現在はライバルとなるロフタス・チークらの評価が上がっている状況だが、サウールがシーズン開幕後にチームへ合流した選手ということを忘れてはいけない。ルカクの順応が異常に早かっただけであって、それと同じレベルをサウールにも求めるわけにはいかない。近頃出場から遠ざかっているのは、彼を焦らせないためにトゥヘル監督なりの気遣いがあってのことか。
「サウールはまだチームに加入したばかりの選手だということを忘れてはいけないよ。彼はまだ適応段階にあるんだ。素晴らしい選手なのはみんな知っているだろう? すぐに僕らにとって非常に重要な存在になるはずさ。トゥヘルもそれはわかってると思うし、彼に関してはまったく焦る必要などないと思うね」(スペイン『Cadena SER』より)

そんなサウールに関しては、チェルシーの左ウイングバックを務めるマルコス・アロンソもこのようにコメントしている。少し新天地でのスタートに躓いた印象も受けるサウールだが、何も心配する必要はないかもしれない。

順応さえしてしまえば、当初の期待通り中盤に高い強度をもたらしてくれるはずのサウール。はたして、彼がチェルシーで本領発揮となるのはいつになるか。実力は十分なだけに、スペイン代表MFの早期覚醒には期待したいところだ。

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