今季のスタメン出場はわずか“3試合” ライプツィヒで出番増えぬ中盤の狩人

今季はライプツィヒでなかなか出番に恵まれないライマー photo/Getty Images

昨季終盤に怪我から復帰したばかりとはいえ……

足首の怪我もようやく癒え、2021-22シーズンこそはチームの中心へ。開幕前にはそう強く決意してシーズンに入ったはずだが、今季のRBライプツィヒでオーストリア代表MFになかなか先発の機会が回ってこない。はたして、MFコンラッド・ライマーはなかなか先発に選ばれない現状をここからどう打開していくのだろうか。

ユリアン・ナーゲルスマン前政権時までは、その高い守備強度を武器に1対1で無類の強さを発揮していたライマー。ライプツィヒの中盤に欠かせない選手だったのは間違いなく、2020年8月に足首骨折の怪我を負うまではチームの中心的存在だった。しかし、今季ジェシー・マーシュ監督が就任した新チームにて、ライマーの出番は限られている。決して戦力になっていないわけではないのだが、今季開幕からチームがこなした公式戦10試合で同選手が先発出場を果たしたのは3試合のみ。その起用法は試合終盤に投入されるジョーカー的な色が濃く、ここまでの1試合平均出場時間はわずか30.3分となっている。

怪我から復帰したばかりなだけに、マーシュ監督が彼の起用に慎重になっていると考えることはできる。しかし、本人の話からすれば、彼のコンディションはもう万全なのか。今季自身の出場時間が少ないことに関して、ライマーは次のように不満を漏らしているのだ。

「もちろん、フットボールプレイヤーである以上はもっと出場時間が欲しいよ。今の僕は幸せではない。出番があれば最善を尽くすし、チャンスをもらえれば僕はもっとチームに貢献できると思っている。もう少しの時間さえあれば状況はすぐに変わると思っているけど、現状はなかなか厳しいね」(独『Spox』より)

怪我明けとはいえ、ライマーが長期離脱から復帰したのは昨季終盤戦。すでに合流からは5カ月ほどが経過しているだけに、彼もそろそろフルタイムでの出場を望んでいる様子。加えて、今季ここまで守備に脆さを見せるライプツィヒはプレスの連動性に難を抱えている印象も強い。中盤にライマーを組み込めばその問題点も少しばかり解消される気もするが、いったいマーシュ監督はなぜ彼をスタートから起用しないのだろうか。ライプツィヒで思わぬ出場時間減に見舞われているライマーだが、その運命やいかに。

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