W杯・カタール大会でタイトルを逃せば当分厳しい? ベルギー代表黄金世代の悩みの種

ベルギーは守備陣が物足りないか photo/Getty Images

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若手の台頭が少ない

先日行われたUEFAネーションズリーグラウンド4。ベルギー対フランスの一戦は2点のビハインドをひっくり返したフランスの勝利となった。EURO2020をベスト16で敗退し、消化不良だったレ・ブルーとしては満足のいく逆転勝ちを収めた。

フランス代表とは逆に勝ちを落とした赤い悪魔だが、この試合では突出した攻撃力が目立った。1点目はヤニック・フェレイラ・カラスコが独力での突破からゴールを決め、2点目は絶好調のロメル・ルカクが自身の大きな体を生かしてシュートコースを作り、ウーゴ・ロリスのニアにゴールを突き刺している。守備が光るフランス相手に個の力で2ゴールも奪えるベルギーの攻撃力はワールドクラスだが、難点は後方での守備か。

この試合では[3-4-3]で試合に臨んでおり、3バックは左からヤン・フェルトンゲン、ジェイソン・デナイエル、トビー・アルデルヴァイレルトのいつものメンバーとなったが、攻撃をはじき返す力は強豪他国と比べると少し劣るか。どの選手も足元でボールを扱う技術に長けた現代的なセンターバックだが、強力なFWに立ち向かう守備力には不安がある。その解決策として前半は非常にコンパクトに守備陣形を作っていたが、後半は疲労の影響か崩れてしまっている。

こうなってしまったのも若手の台頭の少なさが守備力低下の要因か。ヴァンサン・コンパニが引退する前は守備に定評のあったベルギーだが、彼が現役を退いて以降、リーダーシップをもった守備者は現れていない。前線のエデン・アザールやケビン・デ・ブライネが30歳を迎え、後釜について騒がれているベルギーだが、より世代交代が必要なのは守備陣だったようだ。

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