EUROでの失敗から約3ヵ月でのタイトル獲得 復活のレ・ブルーを支える最強の2トップ

このコンビはどこまで成長するのか photo/Getty Images

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驚異的なコンビだ

前回のEURO2020では優勝候補として参戦していたフランス代表。長くから代表での活動から離れていたカリム・ベンゼマも復帰し、決勝へはレ・ブルーが進むだろうと思われていた。しかし、ラウンド16でスイス相手に敗れ、更にチーム内での不仲が公になるなど後味の悪い大会となってしまった。

このことからフランスが国際大会でのタイトルに絡むことになるまで少し時間がかかるかと思われていたが、今回のUEFAネーションズリーグではベルギーに3-2、スペインには2-1で白星を挙げており、2代目となるネーションズリーグの覇者となった。

EUROでの敗戦から約3ヵ月と短すぎる期間で復活を遂げたフランス代表。EUROで見られたちぐはぐさも無くなっており、このままいけば2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会でも彼らが覇権を握ることになるのか。

そんなレ・ブルーだが、今回のネーションズリーグではベンゼマとキリアン・ムバッペの2トップが素晴らしいパフォーマンスを披露している。ゴールに関しては彼ら2人で5得点中4得点を挙げており、スペイン戦でのベンゼマのゴールはまさしくスーパーゴールと呼べるものであった。

また、彼らは試合中に縦関係になることが多く、どちらかがボックス内で深さを取り、どちらかがその空いたスペースでチャンスを作っている。対応する守備者からすればこれほど厄介なコンビはない。更に守備の献身性も高く、2トップを採用するのであればお手本となるコンビだ。

ムバッペに関してはベンゼマの所属クラブであるレアル・マドリードへの移籍の話が多く出ており、クラブでも彼らの連携が深まることになれば、どのチームも止められない最強の2トップとなるか。

EURO2020では不甲斐ない結果となったフランス代表。UEFAネーションズリーグでは名誉挽回しており、その中心となっているベンゼマとムバッペのコンビは今後も結果を残し続けることになるだろう。

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