プレイ面だけじゃない“人間性”の評価 バロンドール候補者にケアーも

EUROで大きな注目を集めたケアー photo/Getty Images

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候補者30名に選出される

昨季は新型コロナウイルスの影響で中止となっていたバロンドール。今季は2年ぶりに行われることになり、候補者として30名の選手が挙げられている。

その中で注目したいのが、シモン・ケアーだ。ミランに所属するDFは昨季のセリエAで、28試合に出場し得点こそなかったものの高い守備能力でミランの2位進出に貢献。セリエAを代表するプレイヤーとなった。

しかし他の候補者のDFを見てみると、マンチェスター・シティをプレミア制覇へと導いたルベン・ディアスや、欧州王者となったチェルシーのセサル・アスピリクエタなど錚々たるメンバーが揃っている。彼らに比べるとタイトルなどとは無縁のケアーだが、プレイ面だけでなくパーソナリティとしても高い評価を得られて選出されたのだろう。
その象徴的なシーンがUEFA EURO2020でのフィンランド戦だ。チームメートのMFクリスティアン・エリクセンが心停止に陥った際に同選手は的確な対応を見せた。救命活動が試合を観ている人たちに見えないように前に立って配慮し、エリクセンの家族も励まし続けた。彼の対応は世界中から賞賛された。

さらに主将としてデンマークをベスト4に導くなど、EUROで彼の行動は大きな注目を集めた。そんなケアーの人間性も今回のバロンドール候補に選出された要因の一つだろう。

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