10代でチェルシー移籍も試合に出られず それでも欧州トップへ成長したFWが培ったものは

10代でチェルシー加入も出場機会は限られた photo/Getty Images

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7年ぶりに復帰となったルカク

昨季インテルをセリエA王者へ導き、今夏チェルシーへと加入したロメル・ルカク。3年ぶりのプレミアリーグ復帰となったが、持ち前のフィジカルの強さをいかんなく発揮して、ここまで6試合3得点を記録している。

そんなルカクは2011年から2014年までチェルシーに在籍していた。10代ながらアンデルレヒトで得点を量産していたルカクは18歳でチェルシーへと引き抜かれることとなる。しかし、トップレベルの選手たちとの激しいスタメン争いに勝てず、レンタル移籍を繰り返し、そこでブレイクを果たした。

若くして母国で輝きを放ったルカクにしてみれば、試合に出場できないことに相当悔しい思いを抱いたはずだ。そんなチェルシーに対してネガティブな印象を抱いてもおかしくはないだろう。

それでもルカクは、ビッグクラブでスタメンを勝ち取る選手たちのトレーニングに取り組む姿勢を見ることができ、試合に出られない時期は精神的にも成長した。10代でそのような経験を積んだことは大きな成長の足がかりとなっている。ウェストブロムやエヴァートンで得点能力が開花すると、マンチェスター・ユナイテッドやインテルで自身もトップレベルの選手へと成長したのだ。

スペイン紙『MARCA』でもルカクが当時の自身についてコメントしており、チェルシー時代を「(試合に出られないことは)非常に苦痛だったが、今の自分にになるためには必要な精神力と考え方を与えてくれた」とコメント。若くしてチェルシーへと加入したことは自身のキャリアにとっても「もっとも役に立ったと思う」と話している。

世界でもトップのストライカーへと成長したルカク。7年ぶりに復帰したチェルシーは試合に出られずに悔しい思いをした忌まわしきクラブではなく、現在の自分へと成長する大切なルーツであったようだ。

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