アーセナル復活のキーマンに? 注目したいのは下部組織出身のヤングガンズ

奮闘に期待がかかるスミス・ロウ(左)とサカ(右) photo/Getty Images

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攻撃陣を牽引する2人の若者

今季開幕直後こそプレミアリーグで3連敗を喫し、ミケル・アルテタ監督の解任論が渦巻いていたアーセナル。しかし、第4節以降で日本代表DF冨安健洋らの新戦力が見事にフィットした彼らは、ここからかつての栄光を取り戻していくのだろうか。まだ大きな期待をかけすぎるわけにはいかないが、若い選手が多く躍動する今のアーセナルには以前と比べて未来への希望が出てきていると言っていい。

なかでも、ファンを興奮させているのは下部組織出身のMFエミール・スミス・ロウ(21)とMFブカヨ・サカ(20)だろう。復調傾向のアーセナルでは守備陣に注目が集まることも多いが、前線で巧みにチャンスを創出する彼らの働きも見逃せない。データサイト『SofaScore』によると、ここまでスミス・ロウはドリブル成功数(12回)や敵陣内におけるパス成功数(127本)、サカはアタッキングサードにおけるパス成功数(81本)などでチームトップの数字を記録中。ガナーズの攻撃に厚みをもたらしている。

この調子で前線の若い力が躍動すれば、アーセナルはトップ4以内でのフィニッシュも目指せるのか。現時点でこそ11位に沈んでいる同クラブだが、まだ早い時期にチームを立て直すことができたのは間違いなくポジティブだ。近年振るわなかったガナーズではあるものの、ここから逆襲劇は始まるかもしれない。
「アーセナルは常に若い選手にトップでプレイするチャンスを与えるクラブだ。そして、今後はそのなかで台頭してきたエミールとブカヨがチームをCLの舞台へと戻してくれるだろう。彼らはジャック・ウィルシャーやセスク・ファブレガス、そしてエクトル・ベジェリンといった選手からインスピレーションを得ている。下部組織出身ということもあって、他の選手とは少し違う存在だね。彼らの存在はクラブにとってとても重要だ。ブカヨとエミールはトップチームを次のレベルへと引き上げてくれると思うよ」(英『Daily Mirror』より)

そんななか、アーセナルのアカデミーコーチを務めるクラブOBのペア・メルテザッカー氏も、スミス・ロウとサカの2人が名門復活のキーマンになると考えているようだ。はたして、下部組織出身のヤングガンズはここからチームをどこまで浮上させることができるのか。スミス・ロウとサカの奮闘には期待したい。

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