サウジアラビアはなぜこんなに強い? 世代別でも日本代表を撃破した恐怖の若手たち

日本はU-23アジア選手権でも敗れている photo/Getty Images

世代別代表でも日本はやられている

日本代表をも撃破し、ワールドカップ・カタール大会へ向けたアジア最終予選のグループBで首位に立つサウジアラビア代表。

サウジアラビアが無傷の4連勝を飾ったことはサプライズかもしれない。選手の大半は国内でプレイしており、日本や韓国、オーストラリア、イランに比べれば知名度は明らかに劣るチーム構成だ。

しかし、今のサウジアラビアには確かな強さがある。

東京五輪にも出場していたアブドゥルハミド photo/Getty Images

外国人助っ人の存在も大きい

始まりは2018年に行われたU-19アジア選手権だ。サウジアラビアはこの大会を制しており、その優勝メンバーであるDFサウド・アブドゥルハミド(22)、FWフィラース・アル・ブライカーン(21)、FWアブドッラー・アルハムダン(22)、MFトゥルキー・アル・アンマール(22)といった面子が続々とA代表に入ってきている。

さらにサウジアラビアは2年後の2020年に行われたU-23アジア選手権でも準優勝の成績を収めており、その中には前述したU-19アジア選手権制覇を知るメンバーも数名入っていた。彼らは世代別代表にてしっかりと結果を出していたのだ。

ちなみに、日本は2018年のU-19アジア選手権準決勝でサウジアラビアに0-2で敗れ、2020年のU-23アジア選手権でもグループステージでサウジアラビアに1-2で敗れている。

まるで今回のアジア最終予選はその悪い流れを引きずっているかのようで、アウェーでの第一戦目は0-1で敗れてしまった。これは決してサプライズではないのだろう。

また米『ESPN』は、欧州で活躍してきた選手がサウジアラビアのクラブにやってきている影響も大きいのではないかと指摘している。

近年はFWバフェティンビ・ゴミス、元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコがアル・ヒラル、元アルゼンチン代表MFエベル・バネガがアル・シャバブ・リヤドへ向かうなど、彼らがサウジアラビアの国内リーグを刺激したのは間違いない。彼らから学んだことも多いはずだ。

海外組は少なくとも、サウジアラビアは着々と強化されてきた。ネームバリューでは日本が明らかに上だが、今のサウジアラビアにはそれを跳ね除けるだけの強さが備わっている。

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