“メッシ帝国”で目指す最後のW杯制覇 25戦連続無敗のアルゼンチンは危険だ

南米予選で勝ち点を積み上げるアルゼンチン代表 photo/Getty Images

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優勝候補ではないかもしれないが……

最後になるかもしれないワールドカップでリオネル・メッシを王者へ。アルゼンチン代表がカタール大会へ向けた南米予選で着々と勝ち点を積み重ねている。

首位を走るブラジル代表とは6ポイントの差がついているものの、アルゼンチンも11試合で勝ち点25を稼いでいる。ワールドカップ出場へ視界は良好だ。

何より頼もしいのは、7勝4分と無敗を維持しているところにある。ここまで無敗なのはブラジルとアルゼンチンのみで、さすがは南米の2強といったところか。
しかもアルゼンチンは今夏のコパ・アメリカを制するなど、現在25戦無敗なのだ。最後に敗れたのはコパ・アメリカ2019準決勝・ブラジル戦(0-2)となっており、アルゼンチンは負けにくい集団になってきている。

以前のようなタレント軍団ではないが、やはり各ポジションに実力者がいる。攻撃面ではメッシ、アンヘル・ディ・マリアといったベテランを軸に、インテルで活躍するFWラウタロ・マルティネスが代表のセンターフォワード1番手として地位を固めつつある。

さらにアトレティコ・マドリードで覚醒の兆しを見せつつあるFWアンヘル・コレア、ラウタロと同じインテルに移籍したFWホアキン・コレア、フィオレンティーナ所属の23歳FWニコラス・ゴンザレスらも戦力として計算できる。

今季アトレティコへ移籍したテクニシャンのMFロドリゴ・デ・パウル(27)、トッテナムMFジオバニ・ロ・チェルソ(25)は中盤からリズムを作ることができ、南米選手らしい技術の持ち主だ。

そして最大の不安点だったセンターバックではトッテナムでプレイするクリスティアン・ロメロ(23)が登場。長く最終ラインを統率する存在となるはずで、久々に頼れるセンターバックが出てきた印象だ。

こちらも層が薄かったGKには、アストン・ヴィラ所属のエミリアーノ・マルティネス(29)が君臨。超遅咲きの守護神はコパ・アメリカ制覇にも大きく貢献しており、来年のワールドカップも安泰だろう。

ロメロ、マルティネスを軸に守備を安定させ、攻撃面はメッシの閃きに頼る。シンプルだが、これが機能すれば強い。

来年のワールドカップでアルゼンチンを優勝候補に推すファンは少ないかもしれない。しかし25戦連続無敗と基盤は出来つつあり、負けにくいチームとして上位進出を十分に狙えるはずだ。メッシもコパ・アメリカ制覇から手応えを掴んでいるはずで、最後になるであろうワールドカップでトロフィーを掲げたい。

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