レアルに続いてインテルも沈めるか CLで輝き放つ“東欧からの刺客”

ここまでCLのグループステージで2連勝を飾っているシェリフ・ティラスポリ photo/Getty Images

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戦い方はシンプルだが、侮れない

レアル・マドリード、インテル、シャフタール・ドネツクと、昨季も同居した3チームが再び同じ組に割り当てられた2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ・グループD。各国の強豪クラブがまたも同じグループで顔を合わせたとあって、今度は一体どのチームが決勝トーナメントへと勝ち上がるのかとワクワクしているサッカーファンは少なくないことだろう。

昨季はレアルとボルシアMGの2クラブがラウンド16へと駒を進めた。インテルとシャフタールからすれば、今季はいわばリベンジの機会である。しかし、そんななかでレアルも含めた彼らを食う勢いで勝ち星を重ねている伏兵がいる。その伏兵とは、東欧・モルドバから参戦しているシェリフ・ティラスポリだ。

今季がCL本大会初出場だが、ここまでのGS2試合で連勝を飾っているシェリフ。現地時間9月28日には敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われた前節レアル戦にも2-1で勝利しており、その名は一躍サッカー界に知れ渡った。レアル、インテル、シャフタールのうちどこが抜け出すのかとの予想が各方面でなされていたなか、一歩抜け出したのが思わぬ伏兵だったことに驚いている人は多いだろう。
そんなシェリフのはスタイルはいわゆる“弱者の兵法”。自陣にガッチリとブロックを敷いて、一発のカウンターを仕留めるという戦い方だ。この戦術自体にサプライズはないが、それでも初戦のシャフタール戦(2-0)で25%、続くレアル戦(2-1)ではわずか24%のボール支配率で勝利を手にしてしまったというのは驚きだろう。いずれの試合でも相手が攻め急いで好機を逃していた感は否めないものの、90分間集中を切らさずに相手の攻撃を跳ね返し続けたシェリフは一般的な“弱者”と一線を画すものがあると言って良さそうだ。もしかすると、シェリフはこの勢いのまま今大会における最恐のダークホースとして決勝トーナメントに駒を進めることとなるかもしれない。

次戦の相手はインテル。はたして、ここでも“東欧からの刺客”は欧州の有名クラブから勝ち点3を掠め取ってしまうのか。耐えて耐えて、カウンター。しごくシンプルだが、シンプルゆえにやることがハッキリしている伏兵。シェリフの快進撃がどこまで続くかは非常に楽しみだ。

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