超攻撃的なアヤックスの中心人物 レヴァンドフスキ並みにゴールを決める男

空中戦で強さを見せるセバスティアン・ハラ― photo/Getty Images

今後の活躍に期待だ

今季のCLはグループステージ第3節までが終了しており、一通りクラブの調子が分かってきたところだ。3連勝はバイエルン・ミュンヘン、リヴァプール、ユヴェントス、アヤックスの4クラブであり、その中でも異質なのはアヤックスか。

エールディヴィジでは9試合を消化し、7勝1分1敗で単独首位。32得点、2失点と異次元の戦績を残している今季のアヤックス。勝ち点だけを見れば2位PSVと1ポイント差だが、やはり総得点数32は飛びぬけている。直近のCLグループステージでもドイツの強豪ボルシア・ドルトムント相手に4-0で快勝しており、欧州の舞台でも戦えることを証明している。

そんなアヤックスでチームの得点源となっているのはFWセバスティアン・ハラーだ。ドイツのフランクフルトで頭角を現し、ウェストハムへ当時のクラブレコードで移籍したハラー。しかし、プレミアでは7得点と移籍金に見合う活躍はできず、アヤックスへ加入。すると、今季はここまでリーグ戦で6得点、CLで6得点の計12点を決め再ブレイクに成功している。CLでの得点数でハラーを超えている選手はおらず、リーグ戦での得点数を加味しても超えてくるのはロベルト・レヴァンドフスキの14点くらいで、リーグのレベルは違うがハラーの能力の高さが分かるだろう。

ハラーの強みは190cmの大きな体格を生かしたポストプレイと空中戦だ。アヤックスは後方の選手が前線へ飛び出す流動的なサッカーを志向しており、ミスなく前線でタメを作れるハラーはチームにとって欠かせない選手となっている。空中戦に関してはドルトムント戦で6回の勝利を記録、ダメ押し弾となった4点目に関してはエムレ・チャンにマークされているが、潰されることなくヘディングでゴールを決めており、フィジカルの強さも示している。

このようにオランダの地で再び輝きを取り戻したハラー。コンスタントにゴールを奪っており、今季の終盤に彼がどこまで記録を伸ばすか注目だ(データは『WhoScored.com』より)。

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