今季の2クラブは差が開きすぎてしまったか メッシ無しでクラシコに臨むバルセロナ

頼れるメッシはもういない photo/Getty Images

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白熱した展開となれば良いが

リーガ・エスパニョーラの2大巨頭であるバルセロナとレアル・マドリード。長い歴史の中でスペインのサッカーをけん引している2クラブであり、彼らが対戦する試合はスペイン語で「伝統の一戦」を意味するエル・クラシコと呼ばれ、世界中のサッカーファンがこの試合を楽しみにしている。しかし、それは彼らの両方がワールドクラスの実力を持ったクラブゆえだったが、今のバルセロナはどうなのか。

今季は長年クラブを支えたリオネル・メッシが退団しており、その影響は大きい。リーガではここまで8試合を終えて7位。1試合消化試合が少ないとはいえ、昇格組のラージョ・バジェカーノよりも下の順位は異常事態だ。CLに関しても初戦でバイエルン・ミュンヘンに3失点で完封負けを喫しており、続くベンフィカ戦も初戦同様に3失点している。直近のディナモ・キエフ戦ではようやく1-0で勝利したが、グループEでは3位だ。EL行きもあり得てしまうのが現状だ。

やはりメッシが抜けた攻撃陣の脆さが出てしまっているか。前述のバイエルン戦やリーガのアトレティコ・マドリード戦では、攻撃陣が振るわず無得点に。3-0で勝利したレバンテ戦のような格下相手でなければ相手の脅威になっていないのが現状だ。アンス・ファティが長い怪我から復帰し、ここまで素晴らしいパフォーマンスを披露しているのが不幸中の幸いだが、彼以外に攻撃で怖さを作れる選手がいないのが苦しい。今季のレアルはセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランが抜けたが、それでもなお強さを見せており、彼ら相手にファティを中心とした攻撃陣がどこまで食らいつけるのか注目だ。

クリスティアーノ・ロナウドとメッシが去り新時代に突入したエル・クラシコ。現状ではレアル優位と見るのが妥当だが、直接対決では何が起こるか分からない。バルサが勝てれば一気に上位に食い込めるが、果たしてどうなる。

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