7分間で4得点の次は“4分間で3ゴール” 国内外でバイエルンが圧倒する理由

80分から84分までに3得点を決めた photo/Getty Images

ベンフィカに4得点で圧勝

バイエルンはUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第3節でベンフィカと対戦。前半をスコアレスで折り返すも後半に一挙4ゴールを決めて4-0と完勝する。4点目のレロイ・サネの得点は、バイエルンの強さを決定づけるようなゴールだった。

2度のゴール取消があったバイエルンだが、FKから先制点を挙げオウンゴールで2点差と広げる。さらにエースのロベルト・レヴァンドフスキがゴールを決めて3-0とする。

本来3点差であればスコア上ではかなり余裕がある状況だ。ゴールよりも失点しないことを最優先として守備を固め、勝利を絶対的なものにするという戦略が一般的だろう。

しかしバイエルンは相手の見せる一瞬の綻びも見逃さなかった。3点差が付いた84分には、ヨシプ・スタニシッチがボールを持つと彼を含めて5人もの選手たちがゴール前に攻め込む。スタニシッチのクロスをサネが決めて4ゴールを奪い圧倒した。

守り抜いて勝つのではなく相手の突ける隙をすべて突いて勝利を絶対的なものにするのが現在のバイエルンのスタイルだ。首位攻防戦となったブンデスリーガ第8節のレヴァークーゼン戦でも7分間で4ゴールを奪い前半だけで5-0と大差を付ける。相手DFに対してスタミナや技術力だけでなく精神的にも相手を揺さぶり、弱みを見せたタイミングで奇襲を仕掛けられるからこそ、いとも簡単にゴールが奪えるのだ。無慈悲に相手の戦意まで落としてしまうほどの攻撃力で、強豪相手にも圧倒することができる。

ここまでCL3連勝で12ゴール0失点という脅威の強さを発揮するバイエルン。2年ぶりの欧州制覇へ突き進む彼らを止めることができるクラブはあるのだろうか。

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